どうも!宇宙ヤバイchのキャベチです!
今回は、「中性子星とブラックホールの衝突による重力波を初観測!?」というテーマで動画をお送りしていきます。
目次
新たな重力波を検出
つい先日、新たな重力波「S190814bv」が検出されました。
そもそも重力波って?
では、そもそも重力波とは一体どのようなものなのでしょうか?
重力波とは、重力の変化によって空間に皴ができ光速で伝わっていくものとされています。
例えば地球が太陽を公転しているだけでも、小さな重力波は生じています。
地球の重力が周囲の空間へ影響を与え、それが波となって高速で伝わっていく、という感じです。
しかし、地球サイズの場合、発生する重力波はもの凄い微弱なものとなり観測することは難しいです。
ですので、地球からでも重力波を観測することが出来るのは、中性子星やブラックホールなどのコンパクト星絡みが原因な場合が多いです。
また、これらが連星を成し、そして衝突することでさらに強力な重力波が発生します!
中性子星とブラックホールによる重力波を検出か?
これまでもブラックホール同士、中性子星同士の衝突による重力波は観測されていました。
しかし今回紹介する、重力波「S190814bv」は中性子星とブラックホールという組み合わせである可能性が高いです!
中性子星とブラックホールが公転し合い、最終的にブラックホールに中性子星が取り込まれることによって重力波が生じ地球で観測されたようです。
中性子星とブラックホールの組み合わせによる重力波というものは初めてであったため話題になっています!
証明には衝突による光の観測が必要!?
しかし、重力波だけでは組み合わせの確定まではできません。
ここでカギになってくるのは重力波によって生じた”光”です。
現在、重力波がどこの方角からやってきたのか、どれくらいの距離があるのかというのがある程度絞られています。
最近はその方角に焦点を当てて光の観測を待っているようです。
しかし中性子星とブラックホールの衝突では必ずしも光が発生するわけではありません。
ブラックホールの質量が中性子星と比較してだいたい同じである場合は中性子星がブラックホールに取り込まれる時に砕かれ、その際にすごい光を発生します。
逆に、ブラックホールの質量が中性子星よりも圧倒的に大きい場合は中性子星は光を発することなくブラックホールに取り込まれ、重力波だけを発生させてしまいます。
残念ながら、この場合地球からその光を観測することはできません。
今後、その光が観測されるようなことがあれば砕かれた中性子星から内部構造が分かったりと新たな知見が得られるのではないのでしょうか!?
結論:頼むからブラックホール小っちゃくあれ!