どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「最も表面温度が高い恒星」をテーマに動画をお送りしていきます。
目次
太陽の温度は?
私たち地球人にとって最も身近な恒星といえば、間違いなく太陽ですね。
そんな太陽の表面温度は、大体5500℃程度だと考えられています。
これは恒星の温度としては低すぎることもなく、かといって全然高すぎるわけでもないといった具合です。
温度が低い順に恒星の色は赤→橙→黄→白→青と見た目が変化していくのですが、黄色い見た目の太陽はまさに中間くらいの温度ですね。
見た目が青い恒星
よく知られている一等星で青い恒星といえばシリウスやリゲル、スピカなどが挙げられます。
それぞれ1万℃弱、12000℃、18000℃程度と考えれらています!
高温ほど青みが増すことが見て取れますね。
表面温度が非常に高い「ウォルフ・ライエ星」
これまで例に挙げた恒星とは別に、「ウォルフ・ライエ星」というカテゴリーに属する恒星が存在します。
長いので以下「WR型星」と呼ぶことにします。
WR型星とは、恒星風が強すぎて自らの外層を吹き飛ばしてしまうメンヘラ恒星です。
温度の低い外層が吹き飛ばされることで、より高温な層が外に露出してしまいます。
当チャンネルでもよく出てきている観測史上最も質量の大きいこちらの恒星R136a1も実はこのウォルフ・ライエ星で、その表面温度は54000℃ほどもあります!
観測史上最も表面温度が高い恒星「WR 102」
では観測史上最も表面が高温な恒星はどれくらいの温度なのでしょうか?
その恒星は地球から9400光年ほど離れたところにある「WR 102」という恒星です。
その名の通りWR型星ですね。
質量は太陽の16.7倍あるかなりの重量星ですが、なんと半径は太陽の半分程度しかありません!
コンパクトでスタイリッシュ、なんとイカした恒星でしょう。
そして肝心の表面温度は、なんと驚異の21万℃!!
あのR136a1のさらに4倍という、想像も絶する高温を周囲にさらけ出しているわけですね。
表面積は太陽の4分の1程度ですが、21万℃という高温のため太陽の40万倍以上もの凄まじいエネルギーを放っています。
このWR 102からは秒速5000㎞というものすごい速度で超強力な恒星風が吹き出していて、太陽の数億倍というペースでその質量を失い続けています。
そしてそんな強力な恒星風と紫外線によって恒星周囲の星間物質を圧縮してイオン化させ、なんと星雲を形成しているのです!
画像は実写で、とても美しいですね。
この星雲はウォルフ・ライエ星雲と呼ばれる星雲で、他のWR型星もこんな星雲を作り出している場合があります。
普通に存在するだけで星雲すら形成するなんてイカしてます!
結論:WR型星はスタイリッシュなイケメンだけどメンヘラ