どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「ゼットンの火球のエネルギー」をテーマに検証していきたいと思います。
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目次
現在はYouTubeもやられている柳田理科雄先生の空想科学読本でも扱われている人気テーマであるゼットンの1兆℃の火球について、実際に宇宙空間への影響などをシミュレーションで再現していきます!
ゼットンの火球のエネルギーは?
ゼットンといえば、初代ウルトラマンでラスボスとして登場した強敵です。
中の人は見たことないですが、歴代でも相当な強敵として有名らしいです!
そんなゼットンの超有名な必殺技として、「1兆℃の火球」というのがあります。
作中の描写は案外普通ですが、この技の本当のエネルギーが半端じゃないんですよね…
ではエネルギーはどれくらいあるのでしょうか?
恒星のような球体の放出エネルギーは、半径の2乗と温度の4乗に比例します。つまり特に温度は少し上がるだけで凄まじいエネルギー上昇につながるのです!
ではゼットンの火球を半径1mの球体だと仮定すると、どれほどのエネルギーがあるのか簡単に計算してみましょう!
太陽との比率で計算するとわかりやすいです。
太陽の半径は70万kmなので火球はその7.0×10^8分の1、太陽の温度は5500℃なので、火球はその1.8×10^8倍。
半径の比を2乗、温度の比を4乗にして計算すると、火球のエネルギーはなんと驚異の、太陽の2100兆倍!!!
現在見つかっている中で最もエネルギーが大きい恒星R136a1は半径が太陽の30倍、表面温度が太陽の10倍程度の54000℃あるモンスター恒星ですが、それでもエネルギーは太陽の800万倍なので、ゼットンの火球は桁違いです…
ゼットンの火球を太陽系で再現してみた
ではゼットンの火球のエネルギーを太陽系で再現してみましょう!
実際に半径1mの火球を作りたいところですが、このシミュレーションだと周囲にエネルギーを放出する恒星という天体の大きさには下限があります。
つまり半径1mの火球は小さすぎて再現できないので、こちらの太陽をドーピングしてエネルギーだけ再現します!
放射エネルギーが現在の2100兆倍になるまで、太陽の大きさを固定して温度を上昇させていきます。
無事(?)エネルギーが2100兆倍になりました!
この時の太陽の表面温度は、太陽の大きさを固定した場合、なんと驚異の3900万℃!!
太陽は地球の109倍の直径を持つ巨大な球なので当然元の1兆℃と比べると低いですが、太陽の中心部ですら1500万℃なので、それを優に超えてしまっています…止めていた時間を進めてみると、見る見るうちに太陽の質量が減っていき、最後は恒星ですらなくなりました!
恒星は核融合反応という、一言で言うと質量をエネルギーに変える反応にてエネルギーを放出しているので、エネルギーが2100兆倍ともなると地球の33万倍も重い太陽の質量ですら瞬時に尽きてしまうほどです!
つまり作中の1兆℃の火球のエネルギー源が恒星と同じ核融合だった場合、重さも半端じゃなかったということになりますね!
少なく見積もって(?)太陽程度の質量だったとしても…半径3㎞を下回ったところで表面重力が限界を超え、ブラックホールとなってしまいます。
半径1mの火球は何でできているのでしょうか!
ということで今度はエネルギーに加えて太陽の質量もドーピングしなおし、時間を経過させて周囲の天体への影響を見ていくことにします!
各天体の温度は質量の低い水星・火星・冥王星が一瞬で蒸発し、金星が130万℃、地球が100万℃、木星が73万℃、土星が54万℃、天王星が39万℃、海王星が32万℃でした!桁違いすぎる…
ゼットンの火球のハビタブルゾーンは?
ではゼットンの火球のエネルギーをさらに検証していきます。
地球が現在と同じ温度になるためにはどれくらい火球から距離を置いて公転する必要があるのでしょうか?まず1万AUの位置に置いた結果、地球の温度が1万7000℃近くまで上昇し、一瞬で蒸発してしまいましたw
この時点で太陽系全滅が確定です!続いて1光年の距離に置いた結果、地球の温度は7500℃に!
見た目もはくちょう座のα星デネブのように青白く輝いて見えます。美しいですね(?)10光年離すと、温度は2200℃まで下がり赤く輝いて見えるようになりました。それでも超高温ですけどね!100光年離すと、温度は500℃になりました。これでも金星より暑いです!当然生命は存在できません。
500光年の位置では、80℃まで下がりようやく水が存在できる温度になりました。それでも生命にとっては暑すぎる温度でしょう!最終的には725光年の位置で適温となりました。
これはベテルギウスの640光年より遠い距離です。
本当にゼットンの火球のエネルギー、想像を絶しています。
結論:ウルトラマンの世界の地球人強すぎワロタ