どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「矮星」というテーマで動画をお送りしていきます。
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目次
宇宙が好きな方なら、赤色矮星・褐色矮星・白色矮星・黒色矮星など、「矮星」と名が付く天体を耳にしたことがあるかもしれません。
それらの違いを解説します!
「矮」の意味について
まず天体の話に入る前に、矮星の矮という漢字のニュアンスがわかると天体の特徴も捉えやすくなると思います。
矮という漢字には、「小さい」とか、「準ずる」などと言った意味が含まれています。
例えば星の中で小さい物や、星に準ずるもの、などといった意味合いで使われることが多いです!
それを踏まえた上で各矮星についてみていきましょう!
赤色矮星
まずは赤色矮星です。
太陽のように自ら核融合という反応で輝き続けている天体を恒星と呼びますが、その恒星は質量によっていくつかのタイプに分類されます。
そのいくつかあるタイプの中でも最も質量が軽いタイプの恒星を赤色矮星と呼びます。
先ほどの矮という意味から考えると、恒星の中で小さい部類の恒星という意味です!
赤色矮星は質量が軽く核融合が比較的穏やかなため省エネで、表面温度が低く人間の目には赤く見え、そして寿命が数兆年ととても長寿です(太陽は約120億年)。
宇宙にある全ての恒星のうち7割がこの赤色矮星に分類されると考えられています。
なので、よくハイスペックな恒星のかませ犬になりがちな太陽も、上位5-10%に入るエネルギーの強さを誇るそうです!
赤色矮星は他の恒星と比べてとても暗いので、地球から肉眼では決して見えません!
有名な赤色矮星には太陽系から最も近い4.24光年の位置にある恒星プロキシマケンタウリがありますが、これですら肉眼では全く見えません。
褐色矮星
続いて褐色矮星は、惑星よりも質量が重いため惑星には分類されないけど、赤色矮星よりも質量が軽いため恒星にはなりきれなかった中途半端な天体です。
ガスが密集して、質量が地球の320倍重い木星のさらに75倍以上になると、その中心部では水素の核融合反応が始まり、恒星としての一生が始まります。
ただし質量が木星の13-75倍程度しか集まらなかった場合、中心部では重水素という一部の水素しか核融合できず、それもすぐ物質が尽きてしまうので、短時間しか続きません。
このように誕生してから短時間だけ一部の物質が核融合するため惑星とは言えないけど、ずっと輝き続ける恒星とも言えない中途半端な天体を褐色矮星と呼んでいます。
木星はもう少しで第二の太陽だったかもしれないなんて言われていますが、全然惜しくもないです!
そんなこと言ったら褐色矮星にぶん殴られるのでやめておきましょうw
白色矮星
続いて白色矮星に行きます。
白色矮星は、赤色矮星を含む、太陽の8倍以下の質量を持つ恒星がその一生を終えた際、恒星の中心部に残るとされる燃えカスのような天体です。
ここでは星に準ずる天体と言う意味で矮が使われています。
太陽の8倍以下なので、大多数の恒星が最終的にはこの白色矮星になると考えられています。
もちろん太陽も例外ではありません!
白色矮星は自ら核融合でエネルギーを供給していないので冷えていく一方ですが、元恒星の中心核だったこともあり非常に高温で熱放射で輝いて見えることから、白色と名前がついています。
有名な白色矮星にはシリウスBがあります。
シリウスは実は明るい恒星Aと白色矮星Bの連星系だったんですね!
白色矮星は非常に高密度な天体で、個体差はありますが、例えばシリウスBなどは地球より少し小さいくらいでその33万倍重い太陽と同程度の質量を持っています!
黒色矮星
最後に黒色矮星です。
黒色矮星は白色矮星の表面温度が徐々に下がっていき、最終的に熱放射で可視光を放たなくなるほど温度が下がった天体です。
このシミュレーションだと500-600℃くらいで光らなくなり、黒く見えるようになりました。
白色矮星が黒色矮星になるまでには、非常に長い年月が必要であると考えられています。
白色矮星になるような天体は質量が軽く寿命が長いというのもあり、現在の宇宙に黒色矮星は一つもないだろうと考えられているんですね。
なので、黒色矮星は一応仮想上の天体ということになります!
熱くないなら触ってみたい気もしますが、白色矮星は重力が地球の数十万倍もあるのでご注意を!
いかがでしたか?
似たような名前の天体ですが、どれも全く性質の異なる天体だという事が伝われば幸いです!
結論:キョロ充は矮リア充