どうも! 宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回のテーマは「恒星に対する公転周期が最も長い天体」でお送りしていきます。
太陽系で公転周期が長い天体は?
公転とは主星の周りを回ることです。
主星から遠いほど移動距離が長くなるのに加え、移動速度も遅くなるので周期もどんどん長くなります。
ちなみに現状最も太陽から遠い惑星である海王星の太陽からの距離は30AU(1AU =地球と太陽の距離=約1.5億km)で、公転周期は約165年です。すでに長え…
さらに現在発見されている太陽系天体の中で最も遠いセドナの公転周期は11000年以上!
海王星よりも遥かに遠く(最大900AU) にあるため、公転周期も桁が違います。
そしてもしプラネットナインが存在していたら、公転周期は1–2万年だと予想されています。
太陽系内ですでに日本の歴史の長さを大幅に上回るほど長い周期です…
宇宙で最も恒星に対して公転周期が長い天体は?
では視野を太陽系の外にまで広げて、現在発見されている中で恒星に対する公転周期が最も長く遠い場所にある天体は何なのか? 探っていきましょう!
ブラックホールに対する公転を含めると太陽系も数億年かけて銀河系の中心を公転しているので、今回は除外しています!
現在最も公転周期が長く主星の恒星から遠くにある天体は、こちらの赤色矮星TYC 9486-927-1を公転しています。一体どれくらい遠くにあるでしょうか?
参考までにこちらが地球の軌道です!
海王星の軌道まで見えてきました! すでにかなり主星からは遠いですが、まだまだ見えてきません。
ようやくありました! 海王星軌道がすでに点のように…
これは「2MASS J21265040-8140293」という星です。名前が既に長いw
主星からの距離は約6900AU (1兆km以上)も離れており、その公転周期はなんと90万年!
この星は5000万歳の若い星で、まだ50周しか公転していないとされています。
主星から遥か遠くにもかかわらず高温で輝いています…
ここまで熱いのは、まだ若い星のため形成時の余熱が残っているからだと考えられています。
この惑星は太陽系最大の木星と比較しても11.6-15倍重く、太陽系外惑星か褐色矮星のどちらであるかははっきりしていません。
木星と比べるとその半端ない大きさがよくわかります!
あと質量が5倍ほど大きければ主星のように赤色矮星になります。
もしも太陽系に公転周期最長の天体があったら
もしも太陽系にこのMASS J21265040-8140293が同じ軌道であったらこんな感じになります!
セドナの遠日点の8倍ほど遠いので、遥か彼方ですね。
ここまで大質量の天体の存在は否定されていますが、太陽系にもまだ見ぬ惑星がこれくらいの位置に本当に存在しているかもしれません。
より観測技術が進歩し、さらに多くの太陽系天体が見つかるのが楽しみですね!
結論:公転周期最長の天体はこんなにも遠かった
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