どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「最寄りの恒星に新惑星発見か」というテーマで動画をお送りしていきます。
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目次
最寄りの恒星プロキシマケンタウリ
私たちの住む地球は太陽系に属していますが、そんな太陽系から最も近くにある別の恒星系は、太陽系から4.3光年程離れたところにあるケンタウルス座α星です。
アルファケンタウリとも呼ばれます。
アルファケンタウリはケンタウルス座α星A、ケンタウルス座α星B、プロキシマ・ケンタウリという3つの星々から成る3重連星系です。
そんな三つの星々の中でも特に太陽系に近いのは、この中で最も小さく小柄で省エネなプロキシマケンタウリで、太陽系からの距離は4.24光年です!
正真正銘最も太陽系に近い恒星であるプロキシマケンタウリには、プロキシマケンタウリb、プロキシマケンタウリcの2つの太陽系外惑星が見つかっています。
ですがそのうちcの方はご観測の可能性が残っています。
さらにbは液体の水が存在し得るハビタブルゾーンに位置していることから、最も地球と位置が近く、性質も地球に近い非常に注目度の高い天体となっています!
プロキシマケンタウリbを再観測
Credit: ESO/M. Kornmesser
そんなプロキシマケンタウリb(以下惑星b)を、2019年に最新の観測装置である超大型望遠鏡VLTに搭載されている「ESPRESSO」と呼ばれる分光器を用いてこれまでの3倍もの精度で再観測したそうです。
従来は惑星bの質量は地球の1.3倍程度と考えられていましたが、再観測の結果1.17倍と推定されました。
さらに地球に値が近づいています!
そして公転周期は11.2日と割り出され、改めてハビタブルゾーン内に位置する惑星であることが確認されたそうです。
ハビタブルゾーン内にあるとはいえ恒星に非常に近い位置にある上、主星のプロキシマケンタウリは「閃光星」と呼ばれるフレアが活発な天体です。
そのため惑星bには地球の実に400倍ものX線が降り注いでいると考えられています!
こういった理由から惑星bが本当に地球のように生命に適した環境の星であるかというと微妙な所、という評価は再観測以前と変わらないようです。
新惑星が発見される!?
惑星bを再観測するというメインのミッションが達成されましたが、それと同時に驚きの発見がありました。
なんとプロキシマケンタウリ系に新たに未発見の惑星がある可能性が浮上してきたようです!
これまで発見されていなかった新惑星の候補によるものとされる信号を分析したところ、惑星が存在するとすればそれは地球の3分の1以下の質量を持ち、5.15日という周期で公転していると考えられています。
最も内側にあるとされていた惑星bよりもさらに内側に存在するかもしれない今回新発見の惑星候補は、もしそれが確認された場合は「プロキシマケンタウリd」と命名されるでしょう。
地球から最も近い恒星系ですら未発見な惑星が存在し得るのですから、これからも観測技術が進歩するごとに無数の新惑星が発見されていくはずです。
本当に楽しみですね!
結論:e~z「まだ~?」
情報参照元:https://www.iac.es/en/outreach/news/espresso-confirms-nearest-exo-earth-unprecedented-precision
ムネイル画像クレジット:ESO/M. Kornmesser