どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「天の川銀河のブラックホール」をテーマに動画をお送りします。
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宇宙には数多くの銀河が存在しますが、それらの銀河の中心には、大質量のブラックホールが存在していると考えられています。
我々の太陽系が位置する天の川銀河も例外ではありません。
実は最近の研究によって、天の川銀河の中心にはさらにもう1つ別の巨大ブラックホールが存在する可能性が浮上してきました!
天の川銀河の中心
天の川銀河の中心には、「いて座A」と呼ばれる強い電波を発生する場所があり、「いて座Aイースト」「いて座Aウエスト」「いて座A*」3つの電波源から構成されています。
そのうちのいて座A*には、大質量ブラックホールがあることがほぼ確実視されているんですね!
いて座A*のブラックホールは、質量が太陽の430万倍程度、半径約1300万kmとされています。
地球の109倍半径が大きい太陽と比較しても18倍ほどあります。
非常に大きいですね!
これらの電波源はチリやガスの影響で可視光での観測は難しいので、いて座Aから出る赤外線やX線といった可視光以外の電波を利用しての観測が行われています。
ブラックホール連星の可能性
そんな天の川銀河の中心ですが、「いて座A*と連星を組む巨大ブラックホールの存在」の可能性が示されています!
銀河の中心に超巨大ブラックホールがあるというだけでロマンですが、これが実は連星だったとなると、驚くべき発見となるでしょうね。
現在天の川銀河の中で見つかっているブラックホールの数は50~60個程度ですが、銀河の中心部付近には1~2万個もの未発見のブラックホールが存在するとも言われています。
だとすると天の川銀河中心に巨大ブラックホールが存在し、いて座A*と連星を成していたとしても不思議ではありません!
ちなみに、「NGC6240」という銀河には、太陽の9,000万倍の質量を持つ超大質量ブラックホールが3つも集まっていると最近新たに発見されたりもしているので、宇宙的にBHの連星は決して珍しいものではないのかもしれません。
現状、いて座A*の一番近くを公転するS2という恒星の公転軌道を20年にわたって観測した結果、いて座A*から200AU以上離れた所には太陽の10万倍以上の質量を持つ連星ブラックホールがないことが少なくともわかっています。
ですがこれが現在の観測技術による絞り込みの限界で、今後技術が進歩するにつれて、新たに巨大ブラックホールが見つかるかもしれません。
2034年にESAは宇宙重力波望遠鏡「LISA」を打ち上げ予定で、この望遠鏡なら未知の巨大ブラックホールも観測できるのではと期待が寄せられています!
結論:いて座A*の双子の名前は何がいいかな?