どうも!宇宙ヤバイchです。
今回は「観測史上 最速で移動する恒星」をテーマにお送りしていきます。
目次
太陽も公転している
惑星が太陽の周りを公転するように、太陽系全体も銀河系の真ん中にある太陽の400万倍重いブラックホールいて座A*を中心とした銀河系中心部を公転していることがわかっています。
その公転速度は240㎞/sにもなり、例えば地球の太陽に対する公転速度30km/sと比べると
相当に速いスピードで公転していることがわかります。
逆に言えば240㎞/sもの速度でもいて座A*を含む銀河系全体の重力を振り払い、脱出することができないということです。
宇宙最速の星 US708
ですが恒星の中にはこんな強大な重力を振り切り銀河系から脱出しようとしているスピードスターも存在しています。
中でも今回紹介するUS708という恒星は、他の恒星を凌駕する凄まじい速度で移動し銀河系の外へ直進しているそうです。
その速度はなんと1200㎞/s!
日本列島をたった2秒で縦断してしまうすさまじい速度ですね。
そしてここまで加速された要因は諸説ありますが、超新星爆発の爆風を受けたという理由が現在有力視されています。
どれくらい速いの?野球ボールを投げて検証
では秒速1200㎞がどれほどの速度なのか、野球ボールを地球から4.24光年離れた最も近い恒星プロキシマケンタウリに向けて遠投してみます!
プロ顔負けの肩力です。
地球の引力の影響をものともせず直進しています!
そして38万㎞離れた月にもたった5分ちょっとで到着です。
その後火星軌道には最短で13時間半と1日経たずに到着し、木星軌道には5.8日、土星軌道には12.3日、天王星軌道には26日、海王星軌道には42日で到達します。
そして40年以上太陽系の外に向かって突き進んできたボイジャー1号すら、210日と半年ちょっとで抜き去ってしまいます!
US708のスピードおそるべし…
ですがその速度をもってしても、最も近い恒星プロキシマケンタウリに到着するのに1000年以上もかかります。
他の恒星を目指すことがいかに大変かがよくわかりますね。
結論:宇宙はなんかのバグかってくらい広い