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ベテルギウスより危険!?最も近い超新星候補【ペガスス座IK星】

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。

今回は「最も近い超新星の候補」をテーマにお送りします。

目次

間近に迫るベテルギウスの超新星爆発

超新星の候補として最も有名なのはベテルギウスですね!

ベテルギウスは質量が太陽の20倍ほどあり、その最期には超新星爆発を起こして派手に散ると考えられています。

そしてそのベテルギウスはすでに生涯の末期に差し掛かっており、いつ爆発してもおかしくないとして話題になってるわけですね!

明日にはオリオンの右肩が脱臼してるかも?

そんなベテルギウスですが、こちらは地球から640光年ほど距離があります。

1000年ほど前に爆発して各国の古い書物にも記されたかに星雲ですが、これは7000光年ほど離れているので、いかにベテルギウスが近いのかがわかりますね。

地球から最も近い位置で超新星爆発を起こす天体の候補 ペガスス座IK

ですがあまり知られてはいませんが、実はもっともっと地球から近い場所に超新星爆発を起こす天体の候補がありました!

そちらにも向かってみましょう♪

地球からわずか150光年ほど離れた所に、ペガスス座IKと呼ばれる連星系があります。

この連星系こそが地球から最も近い既知の超新星候補とされているのです。

それぞれの星のスペックを確認していきましょう!

主星 ペガスス座IKA

まずこちらが主星のペガスス座IKAです。

ベテルギウスのように生涯の最後に超新星爆発を起こすためには質量が太陽の8倍程度は最低でも必要だとされていますが、この恒星は太陽の1.65倍程度しかないんですね!

「じゃあ超新星爆発起こらねえじゃねえか!」となりそうですが、実は連星系のもう一方の天体が大きな鍵を握っています。

そちらも見に行ってみましょう!

ペガスス座IKB

二つの星の距離は3200万㎞、つまり太陽と水星の距離の半分程度しか離れておらず、公転周期もわずか21.7と非常に短い周期となっていますね。

こちらのペガスス座IKBは、太陽の1.15倍程度の質量を持つ白色矮星であると考えられています。

白色矮星は、太陽の0.08-8倍の質量を持つ恒星の最期の姿です。

この白色矮星ですが、当然こちらもこのままでは超新星爆発など起こりません。

ではどのように超新星爆発が起こるのかといいますと、A星とB星の相互作用が原因となります!

ペガスス座IK星の超新星爆発のメカニズム

まず白色矮星には「チャンドラセカール限界」といって、安定して存在するための質量の限界が存在しています。

詳しい理屈は長く難しくなるのでここでは省略しますが、太陽質量の約1.4倍が白色矮星が存在できる限界となります。

A星は太陽と同様に年齢を重ねるほど徐々に膨張し、赤色巨星へと進化していきます。

すると恒星の外層のガスを自重で維持できなくなり、外へと放出するようになります。

そのガスは隣の白色矮星に取り込まれ、徐々に白色矮星の質量が増加していきます。

もうお分かりですね!

白色矮星の質量が太陽の1.15倍から1.4倍まで増加すると

このように派手に超新星爆発を起こします。

ベテルギウスの時とはメカニズムが全然違うのですが、しっかりと別のカテゴリーの爆発として分類されています!

ベテルギウスのような質量が太陽の8倍以上の恒星がその最期に単独で起こす超新星爆発はII型、ペガスス座IK星のような白色矮星と恒星の例がIa型とされています。

これだけ距離が近いと地球にも星雲がやってきて美しい景色が広がって見えるでしょう!

相当危険な雰囲気ですが、生命が絶滅するレベルの壊滅的な影響は爆心地から30光年以内に限るため、5倍遠い150光年の位置なら致命的な影響は避けられるようです。

とはいえこれが起こるのはペガスス座IKAが赤色巨星に進化するころなので、今から数千万~数億年は待たないといけません。

それだけ長生きするか、厳しければ代わりにベテルギウスに爆発してもらうようお願いしましょう!

結論:ベテルギウス「駄目です」人類「ああああああ(brr

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