どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「今から1グーゴル年以内に実際に宇宙で起こること」をテーマに動画をお送りしていきます。
目次
グーゴルというのは数の単位なんですが、どういった数なのかと言うと、10の100乗という値です。
無量大数という日本で一番大きな単位が10の68乗なのでさらにそれよりも大きいと…
それだけ人類が想像もできないようなはるか未来で、この宇宙では何が起きるのかを今回は紹介していきます!
100万年以内:ベテルギウス爆発
まずは、100万年以内に起こると言われているベテルギウスの爆発です。
ベテルギウスは現在でも、「いつ爆発してもおかしくない」と言われていますが、宇宙レベルでのこの表現は人間にとっては爆発するする詐欺でしかありません!
今すぐ爆発すると言っても宇宙単位ですので、長ければ100万年近く経たないとベテルギウスの爆発は見れないかも…
ベテルギウスをより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧になってください!
ベテルギウスを太陽の位置に置いたら周囲の惑星はどうなってしまうのか?なんて検証もしています!
5000万年以内:火星の衛星フォボスが火星と衝突
次は5000万年以内のお話です。
こちら火星ですが、火星にはフォボスとダイモスという二つの衛星が存在します。
その中でも衛星フォボスは、今から5000万年以内には火星に近づきすぎて潮汐力で粉々に砕かれるのでは、と言われています。
火星に近い面と遠い面で受ける重力に差が生じるのですが、この重力の差を潮汐力と言います!
粉々になってしまったフォボスは火星を取り巻くリングとなるとも言われています!
5000万年以内に火星の衛星は一つ消滅してしまうんですね…。
1億年以内:土星のリングが消滅
そして今から1億年以内ですが、土星のリングが消滅するのでは、とされています。
非常に美しい土星のリングですが、その美しさは永遠ではなく今たまたま美しい状態を保っているっていうだけなんですね。
リングは徐々に土星に落ちていって今から1億年くらい経てば完全に消滅してしまうと考えられています!
リングを失った土星ってそれどこの劣化版木s(ry
リングに関する検証動画はこちらから。
2.4億年以内:太陽系が天の川を一周
続いては、今から2.4億年以内のお話です。
地球などの惑星が太陽の周りを公転しているように、太陽系全体も天の川銀河の周りを公転しています。
公転周期は2.4億年と考えられているので、それくらい経てば大体今いる位置に戻ってくるという事に!
36億年以内:海王星の衛星トリトンが消滅
続いては36億年以内のお話です。
火星の衛星フォボスと同様に、海王星の衛星トリトンも今から36億年以内には主星の海王星に近づきすぎて、粉々に砕かれてリングになってしまうと…
フォボスは直径27㎞程度と小さい衛星でしたが、トリトンは直径2700㎞程度もあるので、形成されるリングの規模も桁違いと考えられています!
45億年以内:天の川銀河とアンドロメダ銀河が衝突
そして、今から45億年以内には天の川銀河とアンドロメダ銀河が衝突するとされています!
天の川銀河から250万光年ほど離れた位置にあるアンドロメダ銀河は、今も天の川銀河に近づいてきています。
今の速度と距離から計算すると、45億年後くらいにはこれらの銀河は衝突する運命にあるとか!
その頃は今のような環境の地球は存在しないと考えられますが、もし存在していたとしたら、その頃の夜空はこのように見えるそう。
銀河の衝突が美しい…
銀河を構成する恒星というのはものすごい密度がスカスカでよく言われるのが、”太平洋に3つスイカが浮かんでる程度の密度でしかない”というふうに例えられます。
ですので、銀河が衝突すると言っても恒星同士が直接ぶつかってドカーンということではないと思うので、今から45億年生きることができれば地球のような別の星かもしれないんですけど、この景色を割と安全な状態で見ることができるかもしれませんね。
80億年以内:太陽が寿命を迎え白色矮星に
そして80億年以内に太陽が一生を迎えると言われています。
太陽の寿命は120億年程度、現在の年齢は46億歳と考えられているので、あと80億年もすれば太陽は一生を終え、白色矮星という高密度の燃えカス天体となります。
その過程で太陽は膨張し、現在の250倍の半径にまで膨れ上がり、地球は飲み込まれるか回避しても火の海となってしまいます。
今から数十億年後に太陽が膨張した場合、太陽系はどうなってしまうのか!?を検証した記事もありますのでぜひご覧になってください!
1000億年以内:ローカルグループ以遠が真っ暗闇に
さて、続いては1000億年以内のお話ですがローカルグループ以遠が真っ暗闇になってしまうと言われています。
天の川銀河やアンドロメダ銀河を含む近所の銀河は、局部銀河群(ローカルグループ)という重力的に結びついたグループに属しています。
このシュミレーションでは表示されないのですが、ローカルグループ以遠の天体は重力的に結びついておらず、さらに宇宙は膨張しているため、徐々にローカルグループから遠ざかっていることがわかっています。
そして遠ざかる速度は距離が遠くなるほど速くなるため、あるところまで遠ざかると光の速度より速く遠ざかることに。
そうなるとそこから放たれた光は永遠に地球に届かないようになり、観測不可能になってしまいます!
そして今から1000億年以内には、ローカルグループ以遠の世界は完全に見えなくなってしまうという…
10数兆年以内:今ある星が全滅
続いては、今から10数兆年以内のお話です。
太陽のように輝く星、恒星の寿命はその質量が小さいほど長くなります。
最も質量が小さく寿命が長い恒星を、赤色矮星という風に分類しています。
そんな赤色矮星が寿命を迎えるのは今から数兆~10数兆年程度経過した遥か遠い未来と考えられています。
つまりそれくらい経過すると、今私たちが見ている星は全て寿命を迎えてこの世には存在していないということに。
100兆年以内:恒星がなくなる
そして、100兆年以内のお話です。
恒星は物質の密度が高くなった場所に誕生しますが、宇宙は膨張しているため徐々に物質の密度が下がるうえに飲み込まれる物質も増えるため、徐々に恒星は生まれにくくなっていくと。
そして今から100兆年も経過すれば、最後に誕生した恒星も寿命を迎え、ついにはこの宇宙に恒星が存在しなくなり、宇宙は一気に輝きを失ってしまうことに…
1000兆年以内:太陽が黒色矮星に
続いては1000兆年以内のお話です。
現状、恒星を失った宇宙で輝く天体は、恒星の成れの果てである白色矮星くらいになってしまいました。
しかしそんな白色矮星は自ら核融合反応を起こして輝いているわけではないため、徐々に熱を失っていく一方です。
そして今から1000兆年以内には白色矮星だった太陽が熱を失い、輝きを放たない黒色矮星へと変貌。
そして次々と白色矮星が消えていき、宇宙は真に真っ暗な世界になると考えられています。
1グーゴル年以内:宇宙最大のブラックホール消滅
さあ、いよいよです。
宇宙に残るのは、一切の光を放たず物質を飲み込み続けるブラックホールのみ。
そんなブラックホールも実はホーキング放射という現象で、徐々に質量を落としているんだとか。
ブラックホールは大きければ大きいほど消滅するまでに非常に長い時間が必要になります。
例えば太陽の数倍程度の質量しかない最小クラスのブラックホールでも、10の60乗年くらいかかる!
そして今から10の106乗年後には、宇宙に存在する全てのブラックホールが消滅してしまうのだとか。
このころの宇宙には何が残っているのかな…?
いかがでしたか?
この宇宙はこれからもずっと続くと考えられていますが、徐々に何もない寂しい世界へと変わっていくことがわかったかと思います。
結局は今この瞬間の宇宙が一番美しいのです。
ぜひ生きているうちに、この一番美しい宇宙を思う存分楽しんでいきましょう!
結論:宇宙は今が一番美しい!