どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「宇宙最強の電気を放つ天体」をテーマに動画をお送りしていきます。
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目次
地球の雷
雷って怖いですよね。
中の人は雷の予報の時は高い木の近くを避けて通ります。
落雷時の電流は50万A(アンペア)、電圧は10億V(ボルト)にもなるそうです!怖すぎる…
さらに実は木星にも雷が発生していることがわかっています!
木星の雷は地球のさらに何倍も強力だそうです。
さすが太陽系最大の惑星、あらゆる面で規模が大きいですね。
ですが宇宙には地球や木星の雷ですら可愛く見えてしまうほど本当に桁違いの威力の雷が存在していました!
宇宙最強の雷の驚愕の威力
宇宙最強の電場を作り出しているとして有名な天体は、地球からはるばる17万光年ほど離れた大マゼラン雲という別の銀河内にある、PSR J0537-6910という中性子星です。
中性子星は超新星爆発という、太陽の質量の8倍以上重い大質量の恒星が一生の最期で起こす大爆発の際、中心部に残る超高密度天体の一つです。
今回紹介するPSR J0537-6910の周囲にはNGC 2060という美しい星雲がありますが、これは元の恒星が超新星爆発を起こした際の名残(超新星残骸)だと考えられています!
このPSR J0537-6910という中性子星は太陽の数億倍という桁違いの質量を持つ超大質量ブラックホールを除けば、宇宙で最も強い電気をまとう天体として有名です。
その電流は1000兆A、電圧3京8000兆Vという桁が違いすぎる数値となるそうです!!
参考までに振り返ると地球の雷は最大でも50万A、10億Vです。
そして毎秒の電気の強さを示す指標である電力Wは電流×電圧で求めることができるので、それを計算するとPSR J0537-6910の場合は380穣(3.8×10^31)Wとなります。
地球の雷の電力は500兆(5×10^14)Wなので、PSR J0537-6910はそれのなんと10京倍近く強い威力という事に…
本当に桁違いすぎて実感が持てませんねw
身近なものに換算してみた
このままではイマイチ凄さが伝わってこないので、より身近な指標と比べてこの威力を考えてみたいと思います。
世界全体で1年間に消費する電気量は8300京(8.3×10^19)Jだそうです。
JはWに秒数をかけた値なので、PSR J0537-6910の電気量は毎秒3.8×10^31Jとなります。
つまりPSR J0537-6910はたった1秒間で全世界のエネルギーのなんと4600億年分を賄うことができてしまうことに!!
これでほぼ永遠にエネルギー不足に困ることはない…
さらに電気ではないですが、太陽が核融合によって放出するエネルギーが3.8×10^26Wなので、PSR J0537-6910はさらに10万倍。
並の恒星の核融合のエネルギーすら凌いでいます!
そんな具合でとてつもないエネルギーの電気を放つPSR J0537-6910ですが、これでも超大質量のブラックホールと比べると劣るようです。
宇宙ヤバイですね。
結論:サ●シ「ピカ●ュウ!PSR J0537-6910だ!」
ピ●チュウ「電気工事士の資格は持ってますか?」