どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「今しか見れない明るすぎる大彗星」というテーマで動画をお送りしていきます。
0等級まで明るくなったネオワイズ彗星
C/2020 F3、通称ネオワイズ彗星と呼ばれている彗星は、先日7月3日に公転軌道で太陽に最も近い近日点を通過しました。
彗星は太陽に近付くほど高熱に晒されて自身を構成する氷が蒸発し、多くの太陽光を反射するようになります。
Credit:NASA
このネオワイズ彗星は近日点がかなり太陽に近く、当初の予想では3等星の明るさにまで増光すると予想されていました。
3等星は肉眼でも十分に見える明るさなので、注目を集めるのもわかります。
Credits: NASA, ESA, STScI and D. Jewitt (UCLA)
ですが彗星は大抵、予想されていた明るさに届かずに終わってしまう場合も多いことが知られています。
例えば今年4月頃に同じように明るくなると予想され話題を呼んでいたアトラス彗星も、太陽に近付くにつれて分裂してしまい、目立った明るさになる事もなくひっそりと太陽系の遠方へと帰っていきました。
その後もスワン彗星と呼ばれる彗星も同じような経緯で話題性を呼んでいましたが、こちらも結局予想を下回る明るさで終わってしまっています。
こういった経緯があったため、今年に入ってから3度目の大彗星候補となったネオワイズ彗星も、明るくなることなくひっそりとブームを終えると考えられていました。
Credit:Wikimedia commons
ですが、結論としてネオワイズ彗星は当初の予想の3等星を下回ることなく、それどころか大幅に上回る0等級の明るさにまで増光しました!
0等級は1等星の中でもそれなりに明るい方に位置する、非常に明るい天体です。
このように周囲がまだ明るい状態でも十分に彗星本体と、その尾が肉眼でも見れるほどの明るさで輝いています!
日本からでも見れるの?
Credit:NAOJ
その壮大で美しい姿が大いに話題を呼んでいるネオワイズ彗星ですが、こちらは日本からでも観測することができるのでしょうか?
実は日本からは7月4日から7月中旬ころまで、明け方の北東の空で見ることができます!
近日点は過ぎてしまいましたが、それでも1等星の明るさで見ることができるようです。
7月中旬以降は夕暮れ時に北西の空に見えるようになりますが、この頃には明るさもかなり控えめになっているかもしれません。
なので、絶好のタイミングは今の早朝です!
ここまで明るい大彗星は次にいつ見れるかわからないので、ぜひとも美しい尾を共に輝く彗星をこの機会に見てみてはいかがでしょうか?
結論:人間も水分が多いから太陽に近付いたら彗星になれる?