どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は、「銀河系最強の連星系!?イータカリーナってどんな恒星?」というテーマで動画をお送りしていきます!
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目次
イータカリーナの構造
イータカリーナはりゅうこつ座の恒星で別名りゅうこつ座η星とも言います。
地球から約7500光年彼方に位置する、太陽よりもはるかに大きい2つの星からなる連星系であり、主星であるη星Aと伴星であるη星Bから構成される青色超巨星です。
η星は恒星風が激しく高密度なために、表面の位置が不明確で軌道に関する情報も正確には分かっていないため、質量や半径などの推定値に幅があります。
それでもη星Aの質量はなんと太陽の100-120倍、表面温度は約35000度、半径は太陽の60倍にもなります!
どのみち非常にハイスペックな恒星となっています。
高密度な恒星風の終端まで表面に含めた場合、その半径は太陽の800倍以上にもなるそうです。
このシミュレーション内だと430倍の半径、表面温度22000℃になっていますね。
太陽の位置に半径430倍のイータカリーナAを置くと、火星の軌道すら飲み込み、小惑星帯に達するほどの大きさがあります!
恒星の放出するエネルギーは、温度の4乗と半径の2乗に比例します。
η星Aはそのどちらも超高水準なので、なんとエネルギーの強さは太陽の500万倍、銀河系内でも最強の恒星の一つです!!
これだけで十分すぎるほどヤバいですが、このイータカリーナはBという伴星もセットでついてくるんですね、お得!?
η星Bの質量は太陽の30-60倍、表面温度は約37000度、半径が太陽の23.6倍、エネルギーの強さは太陽の約100万倍になっています!
本来であればη星Bも激ヤバなスペックなんですが、Aのスペックがあまりにも高すぎて霞んでしまいます。
実際にη星Bは主星の輝きに圧倒されて1996年まで誰にもその存在を気づかれなかったそうです、カワイソス…
りゅうこつ座η星のように質量が太陽質量の数十倍以上の恒星は、明るさが太陽の10万倍以上になります!
このレベルの規模の恒星は極めて稀で、銀河系と同程度の規模の銀河1つあたり数十個程度しかありません!
最後はどちらも超新星爆発しそう
超新星爆発といえば、ベテルギウスが非常に有名ですが実はこのイータカリーナも近いうちに爆発するのではないか?と話題になっています。
質量が8倍以上の恒星は一生の最後に超新星爆発を起こすと考えられていますが、イータカリーナも主星伴星どちらも余裕で質量オーバーのため爆発します!
爆発後、星の中心部では元の星の質量が8−30倍程度だと中性子星、30倍以上だとブラックホールが残ります!
さらに、120倍以上だとブラックホールすら残らない「対不安定型超新星」という爆発を起こします!
小さいBの方ですら30倍以上の太陽質量があるので、ブラックホールができるほどの巨大爆発を起こします。
ブラックホールができる際はガンマ線バーストをも放出する可能性があります!
そして主星であるAは質量が太陽の120倍近くあるため、もしかしたらこの対不安定型超新星という爆発を起こす可能性もあるんです!
対不安定型超新星は超新星爆発のメカニズムと異なります。
これほどまでに質量が重いと中心部は非常に高温になり、放射線であるガンマ線が放出されるようになります。
ガンマ線は通常星の核に含まれる金属によって吸収されますが、非常に重くてさらに金属が少ない恒星の場合、際限なくガンマ線が放出され、膨大なエネルギーを生み出します。
そのガンマ線がきっかけとなって起こる対不安定型超新星は非常に強力で、中心部にブラックホールすら残さないのです…。
人形星雲
また、あまりにも質量が大きすぎる(太陽の100倍前後)恒星は存在自体が不安定なので、超新星爆発以外にも定期的に大爆発を起こしています。
η星Aの質量は太陽の100-120倍もあるので実際に何度も爆発しています。
また、1843年には爆発でガスを吹き飛ばし、周囲に「人形星雲」というかっこいい見た目の星雲を形成しています!
いかがでしたか?
みなさんもデブりすぎると定期的に爆発したり、寿命が縮んで最後は超新星爆発までするので、定期的な運動を心がけましょう!
結論:ダイエットしよ…