どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「太陽系内に19個もの太陽系外天体を新発見か」というテーマで動画をお送りしていきます。
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2017年にはオウムアムア、2019年にはボリソフ彗星と、これまで人類は2つの太陽系外からやってきた天体を発見して来ました。
そんな2つの天体は一度太陽系にやって来てはすぐに恒星間空間に帰っていく軌道を描いていましたが、太陽系外からやってきた天体が全てとんぼ返りするとは限らず、中には太陽系に定住する天体もあるそうです!
もしもそんな天体があるとすれば、昔からの太陽系の一員だったと考えられていた天体が実は元は太陽系外からやってきた天体だったという事もありそうですね!
Credit:NASA/JPL-Caltech
太陽を公転する天体のほとんどは、太陽系が形成された初期にあった原始惑星系円盤という太陽を公転する巨大な円盤状の構造から形成されているので、公転軌道面が太陽の自転軸と比べて大きくずれていません。
Credit: CNRS, Protoplanetary disc: NASA
ですが太陽系の中には一般的な公転軌道面とは垂直に近い角度で公転する天体があったり、他の天体とは全く逆方向に公転する天体もあったりします。
それらは太陽系外からやってきた可能性が高そうですね!
例えばこの2005 VDという天体なんかは他の天体とは真逆の向きで公転しています。
そんな考えのもとでフランスのコートダジュール天文台とブラジルのパウリスタ大学の研究チームは、木星と海王星の間を公転するケンタウルス族という分類の小惑星17個と、海王星以遠の太陽系外縁天体2個に注目しました。
これらの現在の公転軌道から、太陽系が形成された時期にまで遡るシミュレーションを行いこれらの天体の過去の軌道を分析した結果、なんと今から45億年前の太陽系が誕生して間もない時期から軌道が偏っていたそうです!
Credit:NASA/JPL-Caltech
太陽系誕生と共に最初から存在していた天体であれば、太陽系ができて間もない頃は原始惑星県円盤があった水平の公転軌道に近かったはずです。
これを上手く説明するには、今回の分析対象となった19の天体は途中で太陽系外から太陽系の中にやってきたと考えるのが自然である、ということになりますね!
しかも太陽はガスの密度が高く星が誕生しやすい星団で他の星と同時期に生まれた可能性もあり、その場合だと太陽系が生まれて間もない頃は特に他の星との距離が近く、小天体を引き抜きやすい環境だったそうです。
もしかすると今回対象となった天体以外にも、太陽系の中にはオウムアムアのような太陽系外部からやってきた天体が意外とたくさん混じっているかもしれませんね!
結論:寛大な太陽「部外者多い気がするけど、まあいいやw」