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圧倒的進歩…冥王星観測の歴史を実写画像と共に振り返る!

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。

今回は「冥王星観測の歴史を振り返る」というテーマで動画をお送りしていきます。

https://youtu.be/KFAbWj67aS8

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目次

Credit:NASA

冥王星は最初に発見されて以来、急速にその性質が理解されるようになってきて、現在ではとても詳細な画像を撮影されるにまで至っています

今回はそんな冥王星の観測の歴史を、撮影されてきた実写映像を交えつつ振り返ってみたいと思います!

1930年:冥王星の発見

冥王星は1930年に、アメリカの天文学者であるクライド・トンボーによって発見されました。

天文学の歴史の中ではかなり最近の出来事ですね!

1781年に太陽系第7の惑星である天王星が発見された際、その公転軌道はさらに遠い領域にある巨大な天体によって引っ張られているような動き(摂動)をしていたことから、第8の惑星があると考えられそれ以降探査が行われました。

その探査の結果、1846年に実際に海王星という第8の惑星が発見されています。

まさに予想通りの結果だったわけですね!

そして海王星を発見した当初は、天王星同様海王星も何らかの天体の重力を受け摂動をしていると観測から理解されていました。

なので再び海王星以遠にある第9の惑星の探査が行われたわけですね!


Credit:NASA

そして海王星が見つかってから80年以上が経った1930年、海王星の外側に冥王星という天体が発見されました!

なので冥王星発見の功績には、それまでの惑星の発見の歴史が大きくかかわっているんですね。

1978年:衛星カロンの発見


Credit:NASA

冥王星発見から50年近くたった1978年、冥王星の最大の衛星であるカロンが発見されました。

画像左の冥王星には、右上の方に突起物のようなものがありますね!

この膨らみが周期的に移動していることが明らかになったことで、冥王星には衛星が存在していることが明らかになったそうです。

そしてこのカロンは、太陽系の中で主星に対して最も大きな衛星であるという事でもよく知られています。

私たちの住む地球と月のペアも衛星が非常に大きいペアとして知られていて、地球に対して月の直径は4分の1程度です。

一方で冥王星に対するカロンの直径は半分以上あります!

具体的には冥王星が2370㎞、カロンが1208㎞です。

質量の比も冥王星がカロンの8.5倍ほど重い程度なので、カロンが冥王星を一方的に公転しているというよりも、冥王星の外にある共通重心をカロンだけでなく冥王星も一緒に公転しあっているということが明らかになっています。

ここまで巨大な衛星なので、これは衛星ではなく「二重惑星」であると唱える科学者も多かったようです!

2005年:衛星ニクス・ヒドラの発見


Credit:H. Weaver (JHU/APL), A. Stern (SwRI),and the HST Pluto Companion Search Team

1990年、宇宙の映像を宇宙空間から直接撮影することで大活躍を収め続けているハッブル宇宙望遠鏡の運用が始まりました。

それによって冥王星をさらに高画質で撮影することができ、結果的に2005年には新たにニクス・ヒドラという二つの衛星の存在が明らかになりました!

これまでの画像と比べても圧倒的な解像度ですね!

ニクスとヒドラの直径は大体両者とも45㎞程度と考えられています。

1208㎞もあったカロンと比べれば圧倒的に小さく、見つけにくい天体です。

画像も高解像度ですし、さすがハッブル宇宙望遠鏡ですね!

2006年:冥王星が準惑星に分類される

1990年にハッブル宇宙望遠鏡が台頭したこともあり、以降は冥王星が位置する太陽系外縁部にて数多くの冥王星に似た天体が発見されるようになりました。

その中でも2005年に発見されたエリスという天体は、冥王星とほぼ同程度の大きさを持つ巨大な天体でした。

当初はエリスも惑星の一員に入れて第10惑星とするという案もあったようですが、それでは今後惑星が大量に出現してくる可能性があったことから、改めて惑星の定義が次のように見直されることとなりました!

1:太陽を公転していること。
2:球状を維持できるほど十分な質量を持っていること。
3:その周囲の天体より圧倒的に大きいこと。

冥王星のような1,2は満たすけど3だけは満たしていないような天体を正しく分類するため、新たに「準惑星」というカテゴリーが誕生し、冥王星は正式に準惑星のカテゴリーに含まれることになったんですね。

2011~2012年:衛星ケルベロス・ステュクスの発見


Credit:NASA, ESA, and L. Frattare (STScI)

こちらはハッブルの実写映像に軌道を描いた画像です!

2011年には衛星ニクスとヒドラの軌道の中間付近に、衛星ケルベロスが発見され、2012年にはニクスのさらに内側に衛星ステュクスが発見されました。

ケルベロスの直径は13-34㎞ステュクスの直径は10-25㎞と考えられています。

ニクス・ヒドラよりも更に一回り小さいことがわかりますね!

こうして冥王星の衛星はなんと5個もあることが明らかになりました。

現在でも冥王星の衛星はこの5つが認識されています。

2015~2016年:ニューホライズンズで直接撮影

2006年に打ち上げられた冥王星探査機ニューホライズンズは、2015年に冥王星に接近し直接観測を開始しました。

現地で直接撮影することに成功しているので、これまでとは異次元の解像度の画像が公開されています。

実際に撮影された画像をいくつか紹介します!

Credit:NASA/JHUAPL/SWRI

こちらは冥王星の全体を映した超高画質映像です。

詳細な地形まで手に取るようにわかります、本当に技術の進歩は偉大過ぎますね…

画面中央右あたりにあるハート形の地形は、冥王星の発見者クライド・トンボーから名前を借り、「トンボ―地域」と名付けられています。


Credit:NASA/JHUAPL/SwRI

そしてこちらが、冥王星最大の衛星であるカロンの超高画質実写映像です。

北極の部分に周囲より明らかに暗い部分があることが明らかになりました。

この部分が暗い原因は詳細は不明ですが、地表に暗い色をした物質が多いためであると考えられているようです。

いかがでしたか?

今回は人類の冥王星観測の歴史を紹介しました。

特にここ20年くらいの映像の変化は半端ないですね、人類の観測技術が物凄い速度で進歩していることが伺えます。

結論:次は冥王星の内部まで理解できるかな?

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