どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「世にも恐ろしいクエーサー津波」というテーマで動画をお送りしていきます。
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クエーサーって何?
人類が観測可能な宇宙の中には、実に2兆もの銀河があると考えられています。
そのほとんどには銀河核に超大質量ブラックホールがあると考えられています。
そして銀河核のブラックホールの周囲にどれくらい多くの物質があるかによって、銀河核の活動度合いが変わってきます。
例えば私たちの属する天の川銀河の中心ブラックホールいて座A*の周囲には物質が豊富ではなく、大人しいです。
ですが特に地球から遥か100億光年以上も離れた初期宇宙では、銀河核のブラックホール周囲に多くの物質が残っていて、ブラックホールが活発になっていることが多いです。
Credits: NASA, ESA and J. Olmsted (STScI)
そんな活動的な銀河核の中でも特に活発なものは「クエーサー」と呼ばれます。
クエーサーのブラックホールの周囲にある降着円盤は膨大な量の物質を膨大な温度まで加熱させ、途方もないエネルギーを放出しています。
そんなクエーサーは実に周囲の数千億~数兆という銀河を構成する星々の全ての明るさの合計の、実に100-1000倍という途方もないエネルギーで輝いているそうです!
これだけ圧倒的に明るいため、クエーサーは宇宙一明るい天体とも呼ばれます。
クエーサーは津波のように周囲の星々を一掃する
そしてそんなクエーサーについて今回新たに恐るべき特徴が明らかになったので、最新ニュースとしてご紹介します!
クエーサーは猛烈なエネルギーを放出すると同時に、放射圧で恐るべき勢いで周囲にある物質たちをまるで津波のように外に押しやっていることが明らかになりました。
それによって毎年太陽質量の数百倍という膨大な量の物質を外に追いやっていて、なんとその速度は実に光速の数%にも達するそうです!
この「クエーサー津波」の力学的エネルギーは実に天の川銀河全体のエネルギーの数百倍にもなるそうです。
活動的なクエーサーの段階は1000万年にもわたって続き、合計で宇宙最強レベルの現象であるガンマ線バーストの100万倍ものエネルギーを放つとか!想像を絶しています…
そしてこの津波を食らった星間物質はその温度が実に数十億℃まで急上昇し、物質は様々な色の可視光や赤外線、そしてガンマ線まであらゆる波長の電磁波を放出するようになります。
その結果、この現象を外から見ると色鮮やかに輝く何とも言えない美しい光景を目撃することができるそうなんですね!
本当に見てみたいですが、近づけば命の保証はできませんw
こんなキャラが濃すぎる宇宙津波が起きた後は物質の密度がすっからかんになってしまうため、星の生成が止まってしまうと考えられています。
以前から科学者たちはこのようにクエーサーが周囲の物質を押し出す現象を想定していましたが、その実態は想定を超え、銀河全体に影響を及ぼすほどの規模であると判明しました!
やはりクエーサーは本当に想像を絶する天体なんですね!
結論:クエーサー津波見学ツアーの申し込みはコメ欄にて!
出典元:https://www.nasa.gov/feature/goddard/2020/quasar-tsunamis-rip-across-galaxies