どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は宇宙シミュレーター「universe sandbox 2」を使い、地球の質量を上げて天動説の世界を再現できるかを動画で検証しました!
今でこそ地球や他の惑星は太陽の周りを回っているという地動説が当たり前ですが、昔の人は全ての天体は地球を中心に回っているという天動説を信じていました。
とはいえ現在の地球の質量では太陽や他の大きい惑星たちを公転させるのは不可能です。
では天動説の世界が正しくあるためには、地球の質量をどこまで上げればいいのでしょうか?
直接地球の質量を上げてみる
では地球の質量を上げていきましょう!
元の1000倍(=木星の3.15倍)にしてもまだ大きな変化はありません。
今や地球は元の3倍のサイズにまで肥大化してますが、果たして地球人は無事なのか…?
ですが視点を引いて外側の天体の動きを見てみると、地球の動きに合わせて公転軌道がグラグラ揺れています。
地球の質量をさらに10倍にしたところで、見た目が木星のようになりました!
強大な重力で周囲の水素を取り込み、完全にガス惑星化してますw
こうみるとチュッパチャップスのコーラ味に見えなくもないね、美味しそうです。
視点を引いてみると、地球の質量の増加の影響で太陽系の構造がかなり崩れてしまいました!
しかも他の惑星は依然として太陽の周りを公転しています。いいことが何もない…
では引き続き木星の10倍ずつ質量を増やします。
木星の50倍質量を持ったところで地球が高熱を帯び、熱放射で赤く光り始めました!
天体の質量が13-75倍程度になると褐色矮星となり、重水素が核融合を起こし短期間ながら自ら熱を発するようになります。
ではさらに木星の10倍ずつ質量を上げます!
木星の80倍(元の地球の25000倍)になったところで褐色矮星の段階をも抜け、完全に恒星化してしまいました!
これは赤色矮星と呼ばれる恒星で、恒星の中でも最も小さく軽い省エネなタイプです。
それにしても天動説の再現も叶わず軌道は乱れ地球は恒星になり、踏んだり蹴ったりですねw
どうやら今の太陽系のまま質量を上げるのでは天動説の世界は再現することはできないようです。
なので作戦を思いっきり変える事にします。
地球を中心として太陽系を再配置する
今回はまず質量の大きい地球を中心に配置し、その後今の太陽系の距離感で水星→金星→太陽→火星→木星→土星→天王星→海王星の順になるように配置していきます。
これがうまくいけば地球を中心とした天動説の地球系ができますが、果たしてうまくいくのか!?
太陽をも公転させるためには、中心の地球の質量が少なくとも太陽と同じ以上である必要があります。
まずは1太陽質量(=木星の1000倍=地球の33万倍)にしてみます。
Oh…
なんとも禍々しい真っ黒な天体が完成しましたw
まあ天動説を再現するためなら今の美しい地球くらい犠牲にしますけどね!テンドウセツ…テンドウセツ…
ところどころフレアらしきものが発生しているので一応ちゃんと恒星みたいです。
ただ温度がなぜか常温なので光を発していません!
ではいよいよこの地球(?)から1AU(=地球と太陽の距離=1.5億km)の距離に太陽を公転させてみましょう!
見事に楕円形ですが、一応地球から見て太陽が公転しているように見えるので良しとします。
そして惑星たちを置いていきます。果たして地球周りを公転してくれるでしょうか?
一番最初の水星の時点で軌道がよくわからない事になり、最終的に水星は地球に落ちて砕け散ってしまいました!
全ての惑星を地球周りに公転させるには、太陽の重力を無視できるほど地球が重くなる必要があるようです。
では気を取り直して、今度は中心の地球の質量を太陽の10倍にまで上げます。
地球は相変わらずですw
何より相当でかくなってますね。
そしてあとは同様にまずは太陽から周りを公転させます。
まだ相互に公転し合っているみたいですが、軌道はちゃんと円形になってますね。
そして水星、金星も置いてみましょう。
ちゃんと地球周りを公転していて出だしはかなりいい感じですね!
では時間を早めても安定するか試してみます。
早くも金星の軌道が太陽の重力によって歪められています…
ついには金星が地球系から放り出されてしまいました!
地球系を維持するためには地球がもっと重い必要があるようです。
気を取り直して、今度は100太陽質量にして再挑戦!
今度は太陽が一方的に地球を公転する軌道が描かれています!
これは期待できそうですね。
どんどん水星から順に配置していきます。
金星までは調子良さそうですが、時間を早めて様子を見てみましょう。
徐々に金星の軌道が歪んでいき、今度は太陽に食われてしまいました!
いろんな奴らに食われて金星は災難ですねw
では今度は太陽質量の1000倍で再挑戦!
現在発見されている恒星の中で最も重いのがR136a1という恒星で太陽の260倍質量なので、すでにこの地球は見つかっているあらゆる恒星よりも重い異次元の存在ですw
太陽と比較してもこの大きさ!
かなり巨大化してますね。
では同様に水星から惑星を置いていきます。
ここまではいいんですよ…
では時間の進みを早めてみましょう。
今回は安定してます!
太陽の重力すら無視できるほど強大な地球笑
では引き続き火星以降の惑星も元の太陽と同じ距離感で配置していきましょう。
ついに安定した地球系が完成しました!
それと引き換えに地球はこんな姿になれ果ててしまいましたが…
常に太陽との距離は今と同じ1AUで保たれているので適温ではありますw
ですがまだ終わりではありませんよ、大事なものを一つ忘れていませんか?
そう、我らが弟分である月を最後に召喚しましょう。
今や地球自体の半径が月との距離である38万km以上あるため、同じ軌道では絶対に置けなくなってしまいました。
なのである程度離れた適当な場所に置くことにします。
変わり果てた地球の姿に月くんも戸惑いを隠しきれないでしょう。
これにて天動説の世界が完成しました!
これが昔の人が見てきた宇宙の姿です。
このようにしっかりと綺麗な公転軌道を描いて見えます。
結論:天動説を再現すると地球が犠牲になる。
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