どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「宇宙最低温の星」をテーマに動画をお送りします。
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惑星や小惑星など自分で熱を発さない天体は、周囲に恒星のような熱源がなければ宇宙自体の温度に向かって冷え続けていく一方です。
ではそれ以外の星で最も低温な星は一体どれくらいの温度なのでしょうか?
最弱の恒星「赤色矮星」
恒星の中で最も小さく低温で省エネなグループは、赤色矮星と呼ばれます。
太陽の何万分の1とかの明るさなので地球から肉眼で見ることはできませんが、宇宙の恒星の7割が赤色矮星であると言われるほどありふれた天体です!
そんな省エネ天体の中でも特に「TRAPPIST-1」と呼ばれる赤色矮星は、極低温矮星と呼ばれるほど他の恒星と比べて温度が低いです。
この恒星の表面温度は2559Kと、太陽の表面温度(約5500K)と比べても半分以下の温度しかなく、画像のように大きさも惑星の木星とほぼ同等です。
恒星の見た目は低温な順に赤→橙→黄→白→青と変化しますが、赤色矮星は低温のためその名の通り赤い見た目をしています。ちなみにこのtrappist-1という恒星系には、小さいわりに7個もの惑星が見つかっています!
中には地球に似た惑星も見つかっていて、かなり話題度の高い恒星系です。
れっきとした恒星の中ではこの赤色矮星が最も省エネでさすがに触ると無事ではすみませんが、実はその下のカテゴリーに「褐色矮星」という天体が存在しています!
恒星になりきれなかった「褐色矮星」
褐色矮星は木星の約13-75倍の質量を持つ天体で、質量が小さいために恒星のように核融合で安定して輝き続けることはないけど、誕生してすぐは重水素という一部の物質だけ核融合するため惑星にも属さない天体です。
過去に短期間の核融合反応を起こしていたことから表面温度は800-2500度程度のものが多く、そこからはゆっくり時間をかけて冷えていきます。
その中でも最も低温な星として知られているWISE 1828+2650という褐色矮星(正式名称はWISEPA J182831.08+265037.8)の表面温度はなんと300K、つまり25度程度と常温なんです!
まさに触っても大丈夫な惑星外天体、不思議ですね。
そして実はこの褐色矮星は地球のかなり近くにも発見されています。
地球から最も近い褐色矮星WISE 1049-5319は地球から約6.52光年の場所にあります。
そして褐色矮星は暗く見つけにくいので、今後さらに近い場所に、もっと低温の褐色矮星が見つかるかもしれませんね!
結論:暑い夏の避暑地としては北海道かWISE 1828+2650がおすすめ!