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肉眼で見える星で最もハイスペックな恒星「はくちょう座P星」

どうも!宇宙ヤバイチャンネルの中の人のキャベチです。

今回は「はくちょう座P」について深掘りしていきます。

目次

 

はくちょう座P星は5等星なので空が暗い場所でかつ目の良い人であればなんとか肉眼で見ることができる星です。

あまり馴染みがないですが、これが本当に凄い星なんです!

大きさを太陽と比較

半径は太陽の76もあります!

このように太陽と比べるとその大きさが良くわかります。

太陽系の中心にはくちょう座P星を持ってくると、一層その大きさがよくわかりますね!

水星の公転軌道の一部を直接飲み込んでしまうほど巨大です。

強大なエネルギー

恒星の放出するエネルギーは、温度の4乗と半径の2乗に比例します。

はくちょう座P星は半径が太陽の76倍と大きく、さらに温度は19000℃と非常に高温です。

そのためこの星のエネルギーは地球から肉眼で見える星ではトップクラスです。

具体的に数値にすると、なんと太陽の63万倍にもなります!

これだけ強大な力を持っているので、このように太陽系の中心にあれば各天体はひとたまりもありません。

水星は即座に蒸発し、金星は5300℃、地球はなんと8100℃火星は5620℃、木星は2900℃、土星は2040℃天王星は1380℃、海王星は1080℃、冥王星は920℃でした。

その他にもセドナが600℃、ファーアウトが450℃と、太陽系で見つかっている中で最も遠い部類の天体ですら現実の金星をこえる超高温となっていました。

逃げ場無し!

ちなみにこのはくちょう座P星のエネルギーから逃れ、地球が今と同じ適温になるためには、はくちょう座P星から約800AU離れて公転する必要があります。

800AUというと今見つかっているどの天体よりも遠い距離ですし、当然人工物もここまで届いたことがありません。

まさに未知の領域です。

とにかく明るいはくちょう座P星「安心してください、太陽系の中心にはいきませんよ」

永遠の新星…?

かつて、はくちょう座P星は新星とされていて光度変化を繰り返していました。

新星は、出現から10年ほどで見えなくなりますがこの星は出現してから約400年経過しても5等級を保っていたことから「永遠の新星」とよばれていました!

しかし、現在でははっきりと新星ではないことが判明しています。

はくちょう座P星に向かっていく!

はくちょう座といえばデネブや、アルビレオも有名ですね。

これらの恒星は以前別の動画でも紹介しているので、ぜひ以下の記事からご覧ください!

はくちょう座P星は地球から6000光年離れています。

地球とデネブとの距離が1500-3000光年とされていますのではくちょう座P星がどれだけ遠いのかよくわかりますね。

では、実際にはくちょう座P星に向かっていきましょう!

あまりにも遠いため、地球から見えた星の並びがかなり変化していました。

ここから見える星々や星座は、地球から見えるものとは全く異なるものになるでしょう。

肉眼の世界を超えて

はくちょう座P星は肉眼で見える天体の中でトップクラスにスペックが高いですが、地球から肉眼で観測できない領域まで行くとさらに高スペック天体が存在します。

例えば太陽系から2.5万光年彼方、銀河系中心部付近にあるピストルスターは太陽の160万倍、はくちょう座P星の3倍近いエネルギーを放つ凄まじい恒星です。

そして銀河系をも離れ16.5万光年彼方にまで視野を広げると、宇宙ヤバイchでは何度も出てきているおなじみR136a1という恒星があります。

この恒星は観測史上最重である太陽の260倍もの質量を持ち、そのエネルギーはなんと太陽の800万倍にもなります!

ピストルスターより5倍も強力です。

さらに遠くまで見渡すことができるようになれば、より強大な恒星が現れるかもしれないですね!

宇宙の可能性は無限大!

結論:はくちょう座P星「主役俺じゃなかったっけ!?」

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