どうも、宇宙ヤバイchのキャベチです。
今回は、「観測史上最大級の中性子星を発見か?」というテーマで動画をお送りしていきます!
目次
新たな中性子星が発見された
今回発見されたのはPSR J0740+6620と呼ばれる中性子星で、地球から4600光年離れた位置で発見されました。
PSR J0740+6620は凄まじい速度で自転していて、なんと1秒間に346回転もしてるという恐るべきスピード!!
また、PSR J0740+6620は可視光線やX線などの電磁波を等間隔で放出する「パルサー」と呼ばれるタイプの中性子星です。
パルサーの中でも自転周期が1ミリ秒~10ミリ秒(1ミリ秒=1000分の1秒)、つまり1秒間で100-1000回転するパルサーを特にミリ秒パルサーと呼ぶが、PSR J0740+6620はその類なんですね。
これまで見つかった中で最速の自転周期を持つ中性子星は、なんと1秒間で716回転もしています!
この中性子星の自転速度は光速の24%、kmに直すと秒速72000km ぐらいです!
中性子星の観測史上最大質量を更新!?
今回観測された中性子星の質量は非常に正確性が高いらしいです。
また、白色矮星と連星を成していることからも非常に話題になりました!
白色矮星は地球程度の大きさで、地球より33万倍重い太陽と同じくらいの質量を持つ非常に高密度な天体です!
白色矮星が地球とパルサーの間を通過すると、パルサーから発された電波がわずかに地球に到達するのが遅くなることがわかっています。
これは「シャピロ遅延」と呼ばれる現象で、それを利用してまずは白色矮星の質量を導出します。
それを利用して連星の中性子星の質量も判明!!
その結果このパルサーの直径は20-30㎞で、その質量は太陽の2.17倍程度とわかりました!
この質量は中性子星の観測史上最大なのだとか!
中性子星とブラックホールの境目について
当チャンネルの動画のぶっ飛んだ単位に慣れている人の中には、2.17倍は控えめだなと思った感覚がバグってしまった人もいるかもしません…。
実は中性子星の質量には上限があって、一定を超えると中性子星が自身の重力によって崩壊し、ブラックホールになると考えられています。
その境界は未だはっきりとわかっていませんが、今回のように質量の上限が塗り替えられていくことで、観測により大体の目星は付けられます!
今後も質量の大きい中性子星や、質量の小さいブラックホールがたくさん観測されて、それらの形成の謎が理解される日が来るのを楽しみにしていましょう!
中性子星は他にも面白い性質をもったものが数多く存在し、その中の1つがマグネターという特に磁力の強い中性子星が引き起こすマグネター星震です。
以下の関連記事にて詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください!!
結論:中性子星はヤバイ(語彙力の欠如)