どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「宇宙の真の広さ」というテーマで、動画をお送りしていきます。
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目次
観測可能な宇宙と不可能な宇宙
宇宙は今から138億年前にごく小さい一点から始まり、現在でも加速しながら膨張を続けていると考えられています。
そして宇宙の膨張は今やこの宇宙の物質の速度の上限である、光速(秒速30万㎞,1秒で地球7.5周する速さ)をも超えてしまっていることが、観測によって明らかになっています!
地球から見て光速以上の速さで遠ざかっている場所から放たれた光は、地球に永遠に届きません。
つまり宇宙には地球からでは観測不可能な領域があります。
現在地球から観測可能な宇宙の範囲は、地球を中心とした直径930億光年の超巨大な球状の領域であると考えられています
が、そのさらに先の観測不可能な宇宙については、本当の広さを直接観測することは理論上絶対にできません!
インフレーション理論
では宇宙の本当の広さについて人類は本当に何もわかっていないのかというと、実は推測はできています。全宇宙の本当の広さを知る手掛かりとなるのは、宇宙が始まった瞬間に起きたとされる、インフレーションについての理論です。
広く支持されているインフレーション理論によると、宇宙は誕生した瞬間、宇宙が誕生して10のマイナス44乗秒後、宇宙の大きさは10のマイナス34乗㎝しかなかったそうです。
10のマイナス34乗㎝というのは1㎝を1兆分のさらに1兆分のさらに100億分の1にした、人間が想像することも不可能なほどごくごく小さい大きさです。
そんな極小さい宇宙が一瞬にして人間が見える程度の大きさにまで膨張したといいます。
それがインフレーションという現象です!
その後にビッグバンと呼ばれる火の玉のような超高温で超高密度な状態になりました。
近年では、実はビッグバンよりもインフレーションの方が先だったという説が有力らしいです。
インフレーションは、宇宙創成の10のマイナス44乗秒後に始まって、10のマイナス33乗秒後に終了しました。
インフレーション前は宇宙の大きさは直径10のマイナス34乗cmで、それがインフレーション直後、いわゆるビッグバンの時には直径1cm以上になっていました。
これは例えるなら直径1㎜の100分の1の大きさしかない球が、直径約1000億光年の観測可能な宇宙の大きさと同程度の球にまで膨張したのと比率的には同じです!
以上の情報から約10のマイナス33乗秒間で1㎝膨張したことがわかるので、ここから計算すると当時の宇宙の膨張速度はなんと光速の約3×10の22乗倍!!
これはたった1秒間で10の15乗光年まで膨れ上がる計算です。
観測可能な宇宙の大きさがおおよそ1000億光年と考えられているので、わずか1万分の1秒でその大きさになる計算に!
普段から桁数の非常に多い宇宙の話題ですが、これほどまでに桁がインフレする現象は早々ありません。
さすがインフレの名前がついてるだけありますね…
全宇宙の大きさはどれくらい?
このようなまさに桁違いのインフレーションの理論から計算すると、観測不可能な領域も含めた全宇宙の本当の体積は、なんと観測可能な宇宙の10の78乗倍広いという結果となるそうです!!???!これ本当に異次元の広さでして、参考までに地球の体積に対する観測可能な宇宙の体積は、せいぜい10の59乗倍です。
地球に対する観測可能な宇宙よりもさらに桁違いに広く、観測不可能な宇宙は広がっているそうです!!
体積は半径の3乗の比なので、全宇宙の直径は観測可能な宇宙の実に10の26乗倍、つまり約10の37乗光年となります!
0が付きすぎて想像すらできません、それだけ全宇宙は桁違いに広いのかもしれない、ということです!
いかがでしたか?
これはあくまで現在の理論をもとに計算した推測でして、間違いなくこれだけ広いとは決して言えません。
ですが930億光年ですら広いのにそれを遥かに超える広さ…
宇宙はやっぱりヤバいですね!
結論:人類は宇宙のほんの一部しか知らない