どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「2022年に大爆発現象が見れるかもしれない」というテーマで動画をお送りしていきます。
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目次
爆発といえば、爆発芸人であるベテルギウスさんを思い浮かべる方が多いと思いますが、彼は同時に爆発するする詐欺師でもあるので、本当に爆発するのは数万年後になるかもしれません。
ですがベテルギウスの超新星爆発とまではいかなくても、十分に都市部でも見れるほど非常に明るく貴重な爆発現象が、なんと2022年に見れるかもしれないとのことです!!
高輝度赤色新星
Credit:ESO
ベテルギウスのような超新星ほどのエネルギーではないにせよ、十分に明るく輝いてみることができる「高輝度赤色新星」という爆発現象があります。
これは太陽のように自ら核融合を起こし輝く恒星という天体が接触するほど近くで公転しあう連星系である、接触連星が原因となって起こる爆発であると考えられています。
恒星は寿命が近づくにつれて膨張していくのですが、質量が大きい恒星ほど早く寿命が尽きるため、連星の一方の恒星のみ膨張することになります。
一方が膨張することで二つの恒星の距離は近付いていきます。
すると小さい方の星はガスを大きい方の星に多く奪われるようになり、さらに小さい方の星の公転軌道が大きい星に近付いていくそうです!
最終的には恒星の外層同士が接触するほど近づいた、接触連星となります。
そしてさらにペースを上げて爆発的に物質が流れ込むようになると、赤く強い光を放つ赤色新星を起こすと考えられています。
超新星は非常に珍しい現象で、2500億個もの恒星がある天の川銀河全体でも50年に1度程度の割合でしか起きず、地球から肉眼で見える範囲ともなるとさらにレアになります。
ですが一方で太陽のような恒星のうち約500個に1個は接触連星であると言われているほど接触連星は比較的ありふれているので、赤色新星は地球から見れる範囲だけでも約10年に1度の割合で起こっていると考えられています!
いっかくじゅう座V838星の爆発
先述の赤色新星を最近起こした天体として非常に有名なのが、太陽から約2万光年彼方にあると考えられている、いっかくじゅう座V838星と呼ばれる恒星です。
この星は2002年に突然明るく輝き始め、なんと一時的に太陽の100万倍も明るくなり、天の川で一番明るい天体となったそうです!!恐るべき威力の爆発ですね。
Credit:ESA/Hubble (M. Kornmesser & L. L. Christensen)
実際にハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された写真を組み合わせて作られた映像も非常に美しいです…
近い将来起こりそうな赤色新星とは?
そして肝心の、近い将来赤色新星を起こしそうな天体はどんなものがあるでしょうか?
Credit:Calvin College/Cara Alexander, Daniel Van Noord, Chris Spedden, and Larry Molnar
候補として挙げられているのは、地球から1940光年ほど離れたKIC 9832227という二つの恒星から成る連星系です。
科学者によると、この連星系はなんと2022年に赤色新星を起こすのではないかと予想されています!
再来年、人間レベルで見ても非常に近いですね。
KIC 9832227は元々12等星という、肉眼ではかすりもしないほど暗く見える天体ですが、爆発時にはなんと北極星と同じ2等星の明るさにまで急激に増光するそうです!
先述のいっかくじゅう座V838星はKIC 9832227より10倍遠くにあるため、最大でも視等級が6.75と、肉眼で見えることはありませんでした。
そう考えると2等星が急に出現するのは、かなり珍しい現象であると言えます。
とはいえ実際に赤色新星の正確なメカニズムについて解明されているわけでもない上、このタイミングでの爆発を反論する論文も出されているため、本当に2022年に起こると断定することはできないようです。
KIC9832227もベテルギウスのように詐欺師デビューしないことに期待していましょう!
結論:KIC「爆発どうしよっかな~w」