どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「ベテルギウスの最新ニュース」をテーマに動画をお送りしていきます。
キャベチのツイッター(@uchuyabaich)をフォローするとブログの更新がお知らせされます!
オリオン座のベテルギウスは2019年末から今年2月下旬あたりまで急激な減光を続け、過去に類を見ないほどにまで暗くなり、「超新星爆発が間近なのでは」と大いに地球人を期待させていました。
ですがここ最近は増光に転じていて、平常運転に戻りつつあるという悲しい(?)ニュースが入ってきています。
そちらを紹介していきましょう!
Credit: AAVSO
こちらが去年9月1日から、現在に至るまでのベテルギウスの明るさを示した最新のグラフです。
横軸は日付を示し、縦軸はベテルギウスの明るさを示しています。
右に行くほど新しく、下に行くほど暗いです。
このグラフを見ると、ベテルギウスは10月末あたりから2月末あたりのわずか4か月で視等級が1.0増加しています。
これは一等星分暗くなったことを示していて、数値でいうと元の40%の明るさにまで減光しています!
視等級1.5以上だと1等星から2等星扱いになるので、ベテルギウスは2等星の明るさになっていたわけですね。
これだけ急で激しい減光は過去に例を見なかったうえ、減光が止まらなかったので、非常に大きな話題でした。
ですが2月7日~13日にかけてベテルギウスの光度は底を打ち、ここ数日は徐々に明るくなっていることが明らかです!
現在では1.5等級まで増光していて、もうすぐで1等星の明るさに戻ると考えられています。
Credit: ESO/M. Montargès et al.
最近別の動画でも紹介したのですが、こちらはベテルギウスの去年1月の様子(左)と、去年12月の様子(右)を示したものです。
この画像から見るとベテルギウスが変形したとも見ることができます。
ですが今回の増光を見ても、実際のところはベテルギウスが放出した塵やガスによって光が部分的にさえぎられている可能性や、表面の温度が一部例外的に低下しただけという可能性が高そうです。
爆発を心待ち勢からすると超新星爆発は先延ばしになった可能性が高そうなのでちょっと残念な気もしますが、どのみち前例のないほどの減光があったのは事実なので、今後も注意深く観測を続けていく必要がありそうです!
結論:ベテルギウス「爆発しませーーーんwwwwウィーwww」