宇宙ヤバイchオリジナルペンダント好評発売中!

観測史上最強の爆発を新たに観測!銀河に穴が!?

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。

今回は「観測史上最強の爆発を新たに観測」というテーマで動画をお送りしていきます。

キャベチのツイッター(@uchuyabaich)をフォローするとブログの更新がお知らせされます!

目次

地球から遥か39000万光年離れた場所にある「へびつかい座銀河団」という銀河の大集団がありまして、そこで観測史上最大の威力を持つ爆発の記録を大幅に更新する超特大の爆発があったと大きなニュースになっています!

これまでの最高記録の爆発は?

今回の新記録に入る前に、これまでにナンバーワンだった爆発についてまずは掘り下げてみたいと思います。

Credit: NASA/CXC/Ohio U./B.McNamara

歴代最強の爆発として知られていたのは、地球から遥か26億光年も離れた場所にある「MS 0735.6+7421」という銀河団の中で起きた爆発でした。

左がチャンドラというNASAX線宇宙望遠鏡によって実際に観測された銀河団の映像、そして右がより視覚的にわかりやすくしたイメージ図です。

ポケモンのアンノーンHみたいな見た目をしています!

中心には超巨大なブラックホールがあり、その上下にはなんと銀河団自体に空洞が存在している、非常に奇妙な形をしていますね。

繰り返しになりますがこれは銀河の大集団である銀河団なので、この空洞の大きさも半端じゃないものです。

2つの空洞の直径はなんと実に60万光年もあるんだとか!!

天の川銀河の直径が10万光年なので、すっぽり入りますね。

そしてこの特大の空洞こそが、宇宙の歴史上でも有数の特大爆発によって形成されたものだと考えられているんです!

MS 0735.6+7421の爆発のメカニズム

ではMS 0735.6+7421はどの様に空洞ができるほどの大爆発を引き起こしたのでしょうか?

そのカギとなるのが、中心にある特大のブラックホールです。

ブラックホールの周囲には降着円盤と呼ばれる、ブラックホールに飲み込まれかけている物質によって形成された構造があります。

この降着円盤を形成する物質たちはブラックホールの強大すぎる重力によって光速近くにまで加速させられています。

そんな速度でお互い擦れ合うので、凄まじい摩擦熱が生じ、数億単位のとてつもない温度になっています!

この降着円盤にある物質は全てブラックホールに飲み込まれそうですが、実は意外とそうでもなく、ブラックホールに飲み込まれる前にブラックホールの上下方向に光速の99%の速度で放出されます。

これが宇宙ジェットと呼ばれます!

ブラックホールは確かに無限に物を飲み込むことができますが、実はこのように一度に飲み込める量が限られているので、よく「胃は無限だが口は有限」と例えられます。

そして食べれないものはジェットとして吐き出します。

この宇宙ジェットの強さはブラックホールの大きさや、その周囲にある物質の量によってまちまちです。

特に今回のMS 0735.6+742のように、巨大で活動的な銀河団の中心にあるようなブラックホールの場合、なんと周囲にある銀河ごと飲み込もうとし、その反動で特大の宇宙ジェットを吐き出すことがあるそうです!

こうして発生したジェットにより、ブラックホールの上下にある銀河ごと吹き飛ばし、直径60万光年もの空洞を発生させてしまったのだと考えられています。スケールが違いすぎる

観測史上最大の爆発を更新!

そして今回の本題で、つい先日地球から遥か39000万光年離れた場所にある「へびつかい座銀河団」にて、観測史上最大の威力を持つ爆発の記録を大幅に更新する超特大の爆発があったと大きなニュースになっています!

Credit:X-ray: Chandra: NASA/CXC/NRL/S. Giacintucci,

et al., XMM-Newton: ESA/XMM-Newton; 

Radio: NCRA/TIFR/GMRT; 

Infrared: 2MASS/UMass/IPAC-Caltech/NASA/NSF

先ほどと比べるとわかりにくいですが、画像のピンク色の部分の中心部にあるのが銀河団中心のブラックホールで、その左下に空洞が広がっています。

今回の爆発ではなんと実に天の川銀河15個分の空洞ができてしまったそうです!!

単純計算で直径150万光年もの空洞です、さきほどよりもさらに巨大ですね

現在この空洞が形成されたはっきりとした原因はまだわかっていませんが、先ほど解説したMS 0735.6+742の爆発同様、銀河団中心にあるブラックホールが原因では無いかと考えられているそうです。

もしも周囲の銀河たちを丸ごと吹き飛ばし、この規模の空洞を形成するほどの爆発が起きたのだとしたら、その威力は実に通常の超新星爆発の100億倍にも達するのだとか!!

超大質量ブラックホールのスケールは怖すぎる

とはいえこの爆発についてはまだわかっていないことだらけなのが現状です。

特にブラックホールの上下一方向にしか空洞ができていないことが最大の謎で、これが解明されれば他の多くの謎も理解できると考えられています。

これだけ異次元の現象の痕跡が見つかったともなれば、ロマンを感じない方が難しいですよね。

ということで今後謎が解明されていくことに期待しましょう!

結論:ベテルギウス「相対的におれが大したことなく見える…」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です