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探査機が撮影した木星の衛星イオの高画質映像

どうも!宇宙ヤバイch中の人キャベチです。

今回は「イオの高画質画像集」というテーマでお送りします。

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イオの基本情報

イオは、木星の中心からは約42kmで、表面からは約35km離れた位置を公転しています。

地球と月の平均距離が約38kmとこれより近いですが、木星の重力は地球の320倍にもなるため、公転周期は僅か約42時間と非常に速い速度で木星を周回しています!

イオは木星から非常に強い重力を受けているために、地球の月と同じ様にずっと木星を向けている面と向けていない面があります。

このような現象を、潮汐ロックと呼びます。

イオの直径は3642kmです。

地球の月が3474.2kmですので、比較するとイオは月よりもやや大きい程度になります。

太陽系内の衛星を大きさ順に並べると、イオは4位、月は5位となります!

質量は8.94×10^22kgで、月が7.35×10^22kgですのでこれも近い値です。

数字だけ見れば、月と共通点も多いイオですが、実際に近づいてみると全く異なる顔が見えてきます!

探査機が実際に撮影したイオの高画質画像と共に、その姿に迫っていきましょう!

イオの環境

Credit:NASA/JPL/USGS

イオはもう地表中火山まみれで、太陽系で最も火山活動が活発と言っても過言ではありません。

現在でも活動しており、表面は溶岩で覆われています。

Credit:NASA/JPL/University of Arizona

こちらは実際に探査機ガリレオが撮影したイオの溶岩の映像となります。

溶岩の位置が異なることから、イオで火山活動が起きていることが明確に伝わってきます!

この溶岩は、イオだけに硫黄が主成分(!?)で、私たちの住む地球の溶岩とは異なります。

Credit:NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute

イオの噴火は凄まじく、硫黄の噴出物は数百kmも上空に吹き上げられます!

宇宙空間からでもその様子がはっきりと見て取れますね。

イオはとても活発な天体ですので、隕石がぶつかりクレーターができても、直ぐに溶岩が埋め尽くしてしまいます。

では何故こんなにもやんちゃな天体なのでしょうか?

それは、イオは木星にとても近いうえに、他のガリレオ衛星の影響も受けて楕円軌道になっている為です。

木星に近づけばイオは伸ばされ、逆に遠ざかれば縮むことによってイオ内部は温められます。

この現象は潮汐加熱と呼ばれます。

この伸び縮みはとても凄まじく、地球の場合は液体の海が数メートル満ち引きしているだけですが、イオの場合はなんと硬い地表が100m以上も変わります!

このように木星パパからの干渉が強すぎて、イオはグレてしまいここまで激しい天体となったわけです!

Credit: NASA/John Spencer, Lowell Observatory and John Clarke, Boston University

イオの火山から噴出した物質は、宇宙空間まで届くと木星の磁場に捕らえられます。

そして、イオだけにイオン化されたプラズマトーラスと呼ばれる強力な放射線空間を作り出しています。

そして、一部のイオンは磁力線に沿って木星の大気にぶつかり綺麗なオーロラも作り出しています。

Credit:NASA/JPL/University of Arizona

さらにイオにも微量ではあるものの大気があり、それと宇宙空間にある粒子がぶつかることで、薄いオーロラが発生した際の映像がこちらです。

こちらも非常に綺麗ですね!

いかがでしたか、イオは小さい割にはかなりやんちゃな衛星だと分かりましたね。

火山が好きなお方は是非イオまで足を運んでみてはいかかでしょうか?

結論:木星「潮汐加熱してもいい?よね?」

  イオ「い、いいお」木星「www」

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