どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は年末という事で、今年起きた天文学的な大ニュースをランキング形式で4つ紹介していきます!
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目次
ランキングは一応アンケートは取っていますが主観もかなり入っているので、予めそこはご了承ください!
4位:オウムアムアに次ぐ太陽系外天体が襲来!
2017年10月、人類は史上初めて太陽系外から太陽系内にやってきたとみられる天体を発見し、オウムアムアと名付けました。
オウムアムアは軌道だけでなく、その細長く奇妙な形も大きな話題になりました。
しかも原因不明の加速をしていることがわかり、一時期は地球外生命体が太陽系に送り込んできたUFOではないかという噂まで流れましたが、現在は否定されています。
そして2019年8月30日にオウムアムアに次ぐ第二の恒星間天体であるポリゾフ彗星が発見されました!
ボリソフ彗星は12月8日に太陽に最接近し、その距離は約3億km!
これは火星軌道よりも外側で、今月28日には地球と最接近し(約3億km)、その後は太陽系を離れて再び恒星間へと旅立って行くそうです。
また、オウムアムアは直径400m程度と考えられていましたが、ポリゾフ彗星は直径10㎞にもなるかなり大きな天体だと推測されています!
そしてポリゾフ彗星の軌道で特に特徴的なのが、離心率です。
この値が1以上だと太陽を公転しないことを示します。
オウムアムアの軌道の離心率は1.2と当時発見史上最高の値を叩き出して話題になりましたが、ポリゾフ彗星の離心率はなんと3.36!
この値が大きいほど軌道が直線に近く、太陽の重力によって軌道が歪められていないことがわかります。
第3位:土星に新たに20個の衛星を発見!
2019年10月7日、アメリカのカーネギー研究所などの研究チームが、すばる望遠鏡を使った観測によって、土星に新たに20個の衛星を発見したと発表しました!!
これによって既知の土星の衛星の数は62個から82個になり、79個の衛星を持つ木星の記録を抜いて、土星は「太陽系で最も衛星が多い天体」へと上り詰めました!
これが今年新たに見つかった土星の衛星の公転軌道!
新たに発見された衛星はいずれも直径5㎞程度で、土星との平均距離が1000万㎞以上離れた外周部を公転しています。
土星の外周部にある衛星たちは大きく3つのグループに分類され、同じグループに属する衛星たちは、それぞれ似たような場所を公転し、公転方向も同じです。
これは元々さらに大きな天体が土星を公転していて、それが土星に近づきすぎて砕かれた結果、より小さい破片が元の天体があった位置を元の天体と同じ向きに公転しているためです。
観測技術の進歩によってどんどん新たな衛星が発見されていきます!
遠くないうちに衛星数100個超える惑星が出てくるかも!?
第2位:ウルティマトゥーレの実写映像が公開される!
今年の元日、冥王星の探査を終えた探査機ニューホライズンズはその後さらに深い宇宙にある「2014 MU69」という天体に接近し、その姿を直接観測することに成功しました!
この天体はウルティマ・トゥーレとも呼ばれています。
冥王星を直接観測することですら凄すぎますが、さらに遠いウルティマトゥーレをも観測することで、直接写真を撮った天体の記録としては最遠記録を大幅に更新する、大きなニュースとなりました!
そしてこちらが実際に撮影された画像です。
まるで雪だるまのような、不思議な形をしていますね。
直径は31㎞程度で、直径19㎞と14㎞の2つの小天体がぶつかりこのような形を作ったと考えられています。
そしてさらにニューホライズンズが撮影した複数の写真を連続して動画にすると、このウルティマトゥーレは横から見ると意外と薄っぺらい見た目をしていることがわかります。
なので雪ダルマ型、というより実はパンケーキ型と言えるでしょう!
地球から遥か遠い宇宙の中の天体の詳細な情報がわかるのは、本当にロマンがありますね!
第1位:史上初!ブラックホールを直接観測!!
今年2019年の4月、人類史上初めてブラックホールの直接観測に成功したと大ニュースになりました!
その際撮影された映像がこちら。
全体的にぼんやりとしているが、中心にはぽっかり穴が空き、ブラックホールの存在をしっかり示しています!
ブラックホール本体は真っ黒ですが、周囲には降着円盤というブラックホールの重力によって光速近くまで加速させられ、摩擦熱で超高温に輝いている円盤状の構造があります。
その際撮影されたブラックホールは、地球から5500万光年も離れたM87という別の銀河の中心にある超大質量ブラックホールで、なんとその質量は太陽の65億倍もあると判明!!
そして降着円盤の温度はなんと60億℃!!ヤバすぎますね。
ブラックホールの黒く見える事象の地平面の大きさは、その質量に比例します。
M87クラスになると、太陽系全体を丸々飲み込んでしまうほど巨大です!!
銀河系中心のブラックホールいて座A*の質量は太陽の430万倍程度なので、M87ブラックホールはそれの1500倍もの質量、そして半径もそれだけ巨大なんですね!
これだけ巨大なので、近くのブラックホールたちを全て差し置いて地球からわざわざ5500万光年も離れたこのブラックホールが人類初の直接観測の対象に選ばれたという事なんですね。
本当に宇宙はヤバイです…
いかがでしたか?
振り返れば今年も天文学に色々な発見や進歩がありましたね!
来年もきっと大きな進歩がみられるはずなので、これからもその発展を楽しみにしましょう!
結論:来年はベテルギウスの爆発に期待!?