どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「超接近した白色矮星の連星を新発見」というテーマで動画をお送りしていきます。
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今月3日、地球からうお座の方向に約2500光年離れたところで、二つの白色矮星から成る連星系が新たに見つかりました!
この連星系はJ2322+0509と呼ばれています。
Credit: M. Weiss
J2322+0509の白色矮星はそれぞれ太陽の0.27倍、0.24倍の質量を持っていて、重い方の表面温度は19000℃程度、軽い方は8000℃程度と考えられています。
このイラストでは片方が赤い色で描かれていますが、表面温度的に実際に人間の目では青と白の見た目で見えると考えられます!
重い方は少し赤みがかって見えると言われてるので、このように表現されています。
実際にここまではっきり赤く見えるためには、白色矮星の表面温度は約4000℃程度まで下がる必要があります。
ここまで温度が下がるためには、さらに長い年月が必要でしょう。
そしてこれらの二つの白色矮星は、このイラスト通り実際の距離も非常に近い位置で公転しています。
なんと2天体の距離はたったの13万5000㎞、地球と月の距離が38万㎞なので、それの3分の1程度しか離れていません!
木星の直径が約14万㎞なので、その直径より近い位置を公転しあっているという事になります。
これだけ大質量な天体同士がこれだけ至近距離で公転しあっているということでその重力の影響はすさまじく、なんとお互いをわずか20分と1秒で公転しあっています!!
これはこれまで観測されてきた連星でも3位の短さです。
ちなみに歴代最短の公転周期を誇る連星系はZTF J1539+5027という名前で、その周期は6.91分です!
Credit:NASA/Dana Berry, Sky Works Digital
そして今回新たに発見されたJ2322+0509は、重力波という形で少しずつエネルギーを放出しているため、2つの天体は徐々に近づき、公転周期も短くなっていることがわかっています。
今から600-700万年後にはこれらの白色矮星は合体し、より大きな白色矮星が誕生すると予想されています!
ちなみに白色矮星同士が衝突すると必ず合体するわけではなく、その命運は質量によって決まると考えられています。
白色矮星には質量に上限があり、太陽の約1.4倍を超えるとこのようにIa型超新星爆発という大爆発を起こし、中性子星というより高密度な天体へと変化します。
今回のペアの質量は太陽の0.27倍と0.24倍という小さい白色矮星のペアということで合体が成立しますが、さらに大きい白色矮星の場合だと爆発が起こり、中性子星が誕生する可能性もあるんですね!
結論:地球「俺も恒星になりたいし爆発してみるか!」→虚無