どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「実在するブラックホールの大きさ比較」というテーマで動画をお送りしていきます。
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ブラックホールほど大小さまざまな大きさを持った天体は他にそうありません。
惑星や恒星などにも大小がありますが、ブラックホールはその比ではありません。
では実際にこれまで見つかっているブラックホールの大きさを、他の有名な天体を交えつつ比較していきましょう!
ちなみにブラックホールの「大きさ」は、ここでは事象の地平面の大きさを指すことにします。
事象の地平面は「重力が強すぎて光すら脱出できなくなる領域」のことを指します。
なので事象の地平面の中に一度でも入ると最後、もうそこから逃げ出す術はありません。
そんな一方通行の領域の大きさで比較していきましょう!
では、比較していきましょう。
まず最初は、観測史上最小のブラックホールです。質量は太陽の3.3倍、事象の地平面の半径は9.75㎞といわれてます。
続いては「いっかくじゅう座X-1」というブラックホールです。
こちらの質量は太陽の11倍、事象の地平面の半径は32.5㎞です。
「いっかくじゅう座X-1」は、観測史上地球からもっとも近いブラックホールで、3000光年ほど離れた場所にあります。
ブラックホールには、質量ごとに3段階に分かれていて、一番小さい括りが「恒星ブラックホール」というものです。
太陽の数倍から数十倍程度の質量をもったもので、この2つのブラックホールは「恒星ブラックホール」に分類されます。
太陽系外縁天体のセドナです。
半径520㎞。
冥王星も太陽系外縁部に存在する準惑星に分類される天体です。
半径1186kmとなってます。
地球の衛星である月は半径1738km。
私たちが住む地球の半径は6371kmといわれています。
海王星は、太陽系の中でもっとも外側にある惑星で、半径は24600㎞程度と言われいます。
続いて、太陽系の中で最大である木星ですね。半径は69911kmといわれています。
ズームアウトしていくとブラックホールが出てきました。
こちらはω星団の中心部にあるブラックホールです。
ω星団とは恒星が1000万個程度集まった銀河系最大の球状星団です。
その中心部にあるブラックホールは、質量は太陽の4万倍程度、事象の地平面の半径は118000㎞程度と言われてます。
ものすごく巨大なブラックホールですね。
次からは恒星の世界に入っていきましょう。
始めに出てきたのは私たちの太陽ですね。
太陽の半径は70万㎞程度、地球と比べると半径が109倍にもなる巨大な球体です。
続いてはシリウスですね。
シリウスは太陽を除いて地球からもっとも明るく見える有名な恒星です。半径は119万㎞程度になります。
次は、こと座のα星でもあるベガという恒星です。
このベガは半径が164万㎞程度あります。
ベガは質量が太陽の2.14倍程度ある巨大な恒星ですが、観測史上最少のブラックホールの質量を超えられていないということで、いかにブラックホールがコンパクトな存在ということがわかります。
こちらの巨大な恒星が、おとめ座のα星であるスピカです。
半径が528万km程度あるといわれています。
質量も太陽の10万倍を超えているので、最初に出てきたブラックホールよりも重い天体となっています。
このブラックホールは、天の川銀河の中心部にある超大質量ブラックホールいて座A*で、その質量が太陽の430万倍程度、事象の地平面の半径は1270万km程度あり、太陽の半径の18倍程度になります。
ここまでくると超大質量ブラックホールに分類され、太陽の100万倍以上の質量をもっているものになります。
先ほど紹介したω星団の中心部にあるブラックホールは中間質量ブラックホールに分類されます。
うしかい座α星のアークトゥルスの半径は1780万km程度と考えられています。
次はポラリス、北極星ですね。
半径が3200万km程度で、太陽の40数倍程度あります。
オリオン座のβ星であるリゲルは、半径が5500万km程度あると考えられています。
だいたい太陽と比べると78~80倍程度です。
肉眼で見える恒星の中ではトップクラスでハイスペックな恒星です。
具体的に言うと放射エネルギーは12万倍にもなります!
続いてアンドロメダ銀河の中心部にあるブラックホールです。
質量は太陽の2000万倍程度といわれています。事象の地平面の半径は5900万kmといわれています。
こちらのはくちょう座α星デネブは、半径が実に1億4000万kmといわれています。
ものすごく巨大な恒星で太陽の200倍程度の半径があるといわれています。
とても明るい天体で太陽の20万倍程度のエネルギーがあるそうです!
続いてピストルスターという星です。
半径が1.42AU(1AUは地球と太陽の距離を差し、1億5000万km程度)なので2億km程度の半径になります。
ピストルスターは、天の川銀河の中でトップクラスのエネルギーを誇る恒星として知られていて、太陽の100万倍を超えるエネルギッシュな恒星なんですね。
こちらはOJ287という連星ブラックホールの小さい方の衛星ブラックホールです。
質量は太陽の1.5億倍、半径は2.96AUです。超が付くほどの巨大なブラックホールですね。
これですら衛星という事に驚きです!
ベテルギウスという恒星です。
いつ爆発してもおかしくないと騒がれていました。
こちらの半径は4.12AUで巨大なんですが、放出するエネルギーも肉眼で見える恒星ではトップクラスで太陽の12万倍くらいの強さのエネルギーを放っています。
観測史上最大の恒星、たて座UY星です。
半径は太陽の1700倍にもなり、AUにすると7.94AUとなります。
こちらはM87という地球から5500万光年ほど離れた場所にある巨大な銀河の中心部にあるブラックホールです。
このブラックホールは、昨年4月、人類史上初めて直接観測に成功したブラックホールとしても有名です。
質量が太陽の65億倍にもなるということです。
事象の地平面の半径は128AUという大きさとなっています。
私たちが知っている天体をすべて飲み込んでしまうほど本当に巨大なブラックホールになっています。
ですが、さらに上には上がいるんですね。
先ほど衛星が出てきたんですけど、OJ287ブラックホール連星の主星で大きい方のブラックホールです。
太陽の180億倍の質量を持っていると考えられています。
事象の地平面の半径は実に355AUとなってます。
ものすごく巨大ですね!
観測史上最大のブラックホールが出てきました。
TON618というブラックホールなんですが、質量が太陽の660億倍といわれてます。
事象の地平面の半径は1185AUということで、太陽系天体全部飲み込んでしまうくらい巨大な天体となってます。
実際、太陽系の中にTON618を呼んでみたいと思います。
内側の天体全部、飲み込まれてしまってます。
どんな天体でも圧倒的に飲み込んでしまうほど巨大な構造です。
ブラックホールの幅広い世界を今回、紹介しました。
本当にブラックホールはヤバすぎる天体で間違いないですね!
結論:宇宙って広いなぁ(恍惚)