どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです!
今回は、「太陽並みに明るくなるかもしれない彗星」と言うテーマで動画をお送りしていきます。
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目次
彗星とは
Credit:NASA
彗星は、主に氷や塵で出来ていて、太陽に近づいた時に、太陽とは逆の方向にコマや尾と呼ばれる大気を放出する天体の事です。
そのうち、200年以下の周期で周回する彗星を短周期彗星、200年以上のものと、1度しか太陽に近づかないものを長周期彗星として分類されています。
今回見つかった彗星
今回見つかった彗星C/2019 Y4 は、ハワイのプロジェクトである「小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)」が2019年12月28日に発見した、公転周期6124年の長周期彗星です。
この彗星は2020年の5月ごろにものすごく明るく輝く大彗星になるのではと言われています。
出典;https://hpn.hatenablog.com/entry/2020/03/06/200642
黒い点は、実際の観測記録です。
これまでの観測データから明るさを予測すると、最大マイナス25等星前後に達すると言われています!
太陽の視等級はマイナス26.7ほどで、次に明るい天体である月でも最大でマイナス12ほどです。
もしもこれが本当なら、太陽が二つあるような状態に・・・?
しかし、自ら核融合を起こすわけでもなく、サイズも小さな彗星がここまで明るくなるとは考えにくいですね!
実は、太陽から遠く離れた場所で活発な彗星は、太陽に近づくに連れて明るくなるペースが緩やかになることが知られています。
このマイナス25等星という数値は、彗星の明るさを計算式に当てはめる時に、現在の数値をそのまま当てはめてしまった(数値を過大評価してしまった)ために求まった数値なのです。
現在、C/2019 Y4は太陽から1.82AU離れており、明るくなるペースが緩やかになるのが1~1.5AUと言われているので、もう少し太陽に近づかないと何とも言えないと言うのが現状です。
実際はどうなの・・・?
とはいえ、過去の彗星のデータなどから、ある程度予測を立てることもできます。
では、現実的な明るさとしてどれくらいに見えるでしょうか。
出典:http://www.aerith.net/comet/catalog/2019Y4/2019Y4-j.html
このグラフによると、最大でも1等級までと予想されています。
なんとシリウスの7分の1以下の明るさにまで落ちてしまいましたが、それでもアンタレスやスピカと同程度にはなります。
一気に暗くなってしまいましたが、それでも2011年に太陽に接近し、最大でマイナス3~マイナス4等級くらいにまでなったラブジョイ彗星以来の大彗星になりそうです!
過去の大彗星は他に何がある?
過去にはラブジョイ彗星を遥かに超えるほどとてつもなく明るくなった彗星も観測されています。
Credit:Maynard Pittendreigh
それは1965年に発見されたC/1965 S1で、日本人の発見者の名前から、池谷・関彗星とも呼ばれています。
この彗星はなんと太陽表面からわずか45万㎞、C/2019 Y4の最接近点の予想の実に35分の1程度の距離にまで接近し、最大でマイナス17等級にまで達したそうです!!
これは満月の100倍もの明るさで、昼間の太陽のすぐ近くでもはっきり見え、尾が太陽の周りに巻きついているように見えたという報告もあったそうです。
そして今回のC/2019 Y4は予想されている太陽との距離的にそこまで明るくなる可能性は低いですが、何らかの要因で爆発するなどで急激に明るくなる可能性もあります。
どのみち滅多にない機会な上に日本からでも今年5月の夕方ごろに見ることができるそうなので、接近を楽しみにしていましょう!
結論:ベテルギウスより彗星の本気の方がヤバイ?!