どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「宇宙一破壊的な現象・ガンマ線バースト」をテーマに動画をお送りしてきます。
目次
宇宙好きな方であれば聞いたことがある方も多いであろう、宇宙の中でも特にぶっ飛んだ現象であるガンマ線バースト、当チャンネルではこれまで意外にも扱って来なかったので、このタイミングで取り上げてみようと思います!
ガンマ線って何?
ではまずはガンマ線バーストの「ガンマ線」って一体何なのか、というところから軽く説明していきます!
ガンマ線とは、電磁波の一種です。
電磁波は波の波長でその性質が決まり、長いものだと電波、中くらいだと人間の目に見える光(可視光)となります。
そして電磁波は波長が短いほどエネルギーが強く、最も波長が短く高エネルギーな電磁波こそがガンマ線です。
人間が浴びれば体の構造が破壊され、最悪死に至るほど危険な光線です!
そんな超絶高エネルギーで危険すぎるガンマ線が、短期間でおぞましい量放出される天体現象こそが、今回の主題であるガンマ線バーストです。
ガンマ線バーストはいつ起きる?
ガンマ線バーストは、太陽の質量の8倍以上重い恒星がその一生の最期に起こす大爆発である超新星爆発時に起こる事があると考えられています。
よく誤解されますが、その時必ずしもガンマ線バーストが起こるとは限りません。
実はガンマ線バーストは超新星爆発の際に中心にブラックホールができた際に、何らかのメカニズムで発生すると考えられています。
超新星爆発が起こると、爆発した恒星の質量が太陽の8-30倍程度なら中性子星が、30倍以上ならブラックホールがその中心に残ると考えられています。
どちらも超高密度天体です!
なので超新星爆発の中でも特に太陽の30倍以上の質量を持つ恒星が爆発するような特大の爆発でガンマ線バーストが発生すると考えられています。
そしてブラックホールが形成される例として、中性子星同士の衝突でもガンマ線バーストが起こると考えられています。
超新星爆発時のガンマ線バーストは2秒以上続くのでロングガンマ線バースト、中性子星の衝突は平均0.3秒と非常に短いためショートガンマ線バーストと呼ばれてます!
ガンマ線バーストの驚愕の威力とは?
ガンマ線バーストのエネルギーはまさに常軌を逸しています。
数秒というごく短い期間の発動で、なんと太陽120億年の一生分に匹敵するほどのエネルギーを放出するとか!!
それだけすさまじいエネルギーなので、宇宙で起こるあらゆるヤバ現象の中でも超新星爆発と並んで最強のエネルギーを誇っています。
ただし超新星爆発は周囲全体にエネルギーが拡散するのに対し、ガンマ線バーストはそれと同等のエネルギーが狭い範囲に限定して放たれるため、その分影響が及ぶ範囲が何億光年という、桁違いのリーチとなっています。
そのため地球でも実際に何億光年も離れたこの宇宙のどこかからやってきたガンマ線バーストがなんと毎日平均で3個程度観測されているそうです。
恐ろしすぎる…!
超新星爆発やガンマ線バーストの威力についてさらに詳しく知りたい方は、こちら。
地球への影響はあるの?
普段から観測しているガンマ線バーストは非常に遠くで発生したものなので地球への被害はありませんが、それがもっと近い場所での発生だと恐ろしいことになります。
地球から数千光年離れている場所から放たれたものでも、オゾン層を破壊して、地球上の生物が大量絶滅するそう!
現に4.5億年前に起きた大量絶滅は、ガンマ線バーストが原因ではないかといわれているほどです。
そして地球から数光年という至近距離で起きた場合、そのエネルギーで直接地球半分が丸焦げになってしまうそうです。
怖すぎ…
ただし先述の通りガンマ線は可視光と同様に電磁波なので、目に見える光が到達した瞬間にはもうガンマ線を食らってるはずなので、苦しむ間もないでしょう。
安心ですね(?)
結論:ガンマ線撃てるようになりたい…なりたくない?