どうも宇宙ヤバイchのキャベチです。
今回は、「見たこともない公転軌道を持つ系外惑星を新発見!?」というテーマで動画をお送りしていきます!
目次
つい先日、風変わりな公転軌道をもつ系外惑星HR 5183 bが発見されました。
地球から102.7光年の位置に存在し、HR 5183という太陽にかなり近いスペックを持つ恒星の周囲にある惑星です。
質量は最低でも木星の3倍以上あってかなり大きいそうです。
今回はこの新発見について掘り下げていきます。
発見方法について
まずはこの惑星の発見方法について紹介していきたいと思います。
この惑星は、「ドップラー分光法」または「視線速度法」という方法で発見されました。
これは惑星の公転によって主星が動き、地球から観測される光の波長の変化を捉えることで惑星を発見する方法です。
その波長の変化で惑星の公転軌道までわかります。
公転周期が長い惑星はその分長期にわたる観測が必要で、今回HR 5183 bは1990年代から20年にわたる観測によって、その風変わりな公転軌道が明らかになりました!
どのような公転軌道なのか、わかりやすいように太陽系で再現してみましょう!
太陽系内にHR 5183 bの公転軌道を再現してみた
こちらが、太陽系の中に設置したHR 5183 bです。
実際の見た目はまだ分かっていないため、公転周期と質量のデータだけ合わせて木星の見た目になっています、ご勘弁を!
では、どんな公転軌道なのでしょうか?
太陽系で再現すると、その異常性が明らかですね。
極端な楕円形でその離心率は0.84です。
最大で海王星まで遠ざかりますがが、最も食い込むと木星と火星の間にある小惑星帯まで到達します。
周囲の惑星への影響は?ホットジュピターに!?
もし仮にこのまま太陽系にHR 5183 bが存在し続けたら周囲の惑星への影響はどうなってしまうのでしょうか?
この軌道を持つ惑星は最終的に徐々に内側に食い込み、太陽の近くを公転し続けるホットジュピターになる可能性があります。
ホットジュピターとは、太陽に凄い近い場所を公転している質量の大きい惑星のことです。
太陽の近くを公転しているため引力の影響もハンパじゃないですw
その結果、太陽のフレアを活発化させる恐れも…
フレアが強力になることで、強力な太陽風が地球まで到達しオゾン層が破壊され地球上の生物にまで影響が与えられるとも言われています。
また、この惑星がホットジュピターになるまでの過程で、重力の影響で地球を太陽系の外側へ弾き飛ばしてしまう可能性もあります。
そうすると、地球が極寒の惑星になってしまいます。
ロクでもないことばかりです。
いかがでしたか?
このような太陽系では考えられないような系外惑星が、最近は頻繁に発見されるようになりました。
今後ももっと極端な性質を持った興味深い系外惑星がたくさん見つかることでしょう!
結論:木星が遠くにあってよかった