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異次元に明るい超モンスター銀河「オロチ」がヤバすぎる!

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。

今回は「オロチ」という銀河について掘り下げていきます!

名前からしてヤバそうな雰囲気が出てますねw

目次

初期宇宙にある星生成が活発な「モンスター銀河」

太陽のように自ら核融合で輝く天体を恒星と呼び、それらが数億~数兆という単位で集まった構造を銀河といいます。

特に私たちの住む太陽系が属する銀河を銀河系、もしくは天の川銀河と呼んでいます。

この天の川銀河では毎年太陽質量の数倍の星が形成されています。

ガスがお互いを重力でひきつけあっていき、質量が上昇し高温・高圧となった場所にて核融合反応が起こり始め、恒星ができます。

そんな星形成が他の銀河と比べて格段に活発な銀河には特にスターバースト銀河というかっこいい名前がついています。

その中でも地球から何十億、百数十億光年も離れた初期宇宙に存在するスターバースト銀河を「モンスター銀河」と呼んでいます!

このモンスター銀河ではなんと1年間で太陽質量500-1000個分の恒星が生成されているそうです!

天の川銀河の場合だと1年間で数個なので、なんとその数百倍!物凄いペースですね。

唯一の超モンスター銀河「オロチ」

そんな凄まじい天体であるモンスター銀河の中には、それらの星生成のペースをさらに10倍以上も超えるなんと毎年1.1万太陽質量という恐るべきペースで星生成を行う銀河が見つかっています!

その銀河は「オロチ」という名前で、エリート揃いの他のモンスター銀河とも桁違いに活発なことから、「超モンスター銀河」などと言う風にも呼ばれています。

画像は上の段が波長の長い電波で見たオロチ、下の段は人間の目で見える可視光線で見たオロチです。

このオロチは地球から120億光年も離れた場所にあって、直径が1.1万光年と、直径が10万光年もある天の川銀河と比べると小柄な銀河であることがわかります。

ですがの総質量は太陽の9270億倍であり、1.5兆大量質量の天の川銀河と比べても大差がなく、銀河全体が高密度となっていますね!

しかもそのうち9100億太陽質量分がガスの質量なようで、恒星が新たに生まれる条件が整っています。

そしてその見かけの明るさは太陽の5.1兆倍!!

現在観測されている銀河の中でも最大級の明るさで、まさに超モンスターの名に恥じないスペックを誇ります。

重力レンズ効果による過大評価の可能性も

ここまでヨイショしてきたオロチですが、実はこれは過大評価である可能性もかなり高いことが判明しています

その理由を説明する前に、「重力レンズ」について触れます!

重力というのは空間自体を歪めてしまうことがわかっていて、その結果空間を直進する光の進路も歪められてしまいます。

そのため銀河やブラックホールなど、大質量で強い重力をもつ天体の背後からやってきた光は、それらの大質量天体の重力によって進路が歪められてしまうわけですね。

これを「重力レンズ効果」と呼んでいます!

そして実は地球からオロチの方向に約90億光年離れた位置に、太陽質量の1000億倍程度の暗い銀河があります。

先ほども表示した画像の下の段は可視光で見たオロチですが、赤い銀河が写っているだけで巨大なオロチの姿は見えません。

この赤い銀河こそが重力レンズ効果を生み出しています。

この銀河が地球から見て背後にあるオロチの光を歪め、増光させ、地球まで届けているというわけですね!

そのため重力レンズ効果というドーピングを抜きにすると、オロチの星形成率は年間で太陽質量870個分と、通常のモンスター銀河と同レベルに落ち着くとの声もあります。

もしオロチが重力レンズ効果でドーピングしていただけなら、そのカッコイイ名前に見合わないかなりダサい銀河となってしまいそうですね()

結論:オロチはオロチ○チ○かもしれない

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