どうも! 宇宙ヤバイchです。
今回は宇宙シミュレーターuniverse sandbox 2を使い、「白色矮星シリウスBを主系列星に戻してみる」をテーマに動画を公開しました!
目次
シリウスBって何?
シリウスといえば地球から太陽以外で最も明るく見える恒星として非常に有名ですね!
その視等級は−1.46で、2位のカノープスの約2倍の明るさです。
ですがシリウスが連星だということはあまり知られてないかもしれません。
普段見ている光はほぼシリウスAの光ですが、実は近くにシリウスBも存在しています。
シリウスBは恒星が寿命を終えた形態である白色矮星で、太陽と同程度の質量を持ちながら大きさが地球より小さいとても高密度な天体です。
その密度は200Kg/㎤と、たったスプーン一杯で大人三人分の重さ!
これでもさらに高密度な中性子星には遠く及びませんが…
シリウスBを主系列星に戻してみる
Aと比べてかなり小さいシリウスBですが、主系列星の頃は質量が太陽の5倍もあるかなり大型の恒星だったと考えられています(Aでも太陽の2倍程度)。
1億2000万年前に寿命を迎えたとされていますが、それ以前はAよりもずっと明るく輝いていたはずです。
今回はそんなシリウスBを再現してみます!
主系列星だった頃の推定のシリウスBがこちらです。
現在の白色矮星と比べると大きさが段違いですね!シリウスAと比べてもかなり大きいです。
温度は約20000度と、シリウスAの2倍の温度です。
さらにエネルギーの強さを示す光度はシリウスAの100倍以上あったと考えられています!
地球からはどう見えたのか
では8.6光年離れた地球に降り立ち、全盛期のシリウスBを眺めてみます!
やはり相当目立ちますね!
このゲームでは残念ながら正確な光度までは再現されていませんが、仮にシリウスBがAの100倍明るければ、その視等級は−6.5。
太陽、月に次ぐ明るさの金星の最大視等級が−4.6程度なので、その約6倍も明るいことに!
このようにシリウスBはずば抜けて目立って輝き、昼間でも見えていたかもしれません。
シリウスB(全盛期)が太陽系の中心にあったら
最後にシリウスBを太陽と入れ替えて、その威力を間近で体感してみましょう。
このシリウスBは太陽の6倍近く大きいので、存在感がかなりありますね。
ではこのエネルギーの前で、止めていた時間を動かしてみます!
水星、金星ともにとてつもない温度で恒星のように真っ赤に…
金星に至っては5000℃越え、太陽クラスですw
地球も1800℃…強烈な熱にさらされ地表がドロドロに溶けています。
ではこの地球からの光景を見てみます!
シリウスBの日の出です! 太陽の6倍大きいだけあり、迫力が段違いですね!
まぁこんな光景はすでに誰も見れないのですが…
それにしても太陽の5倍も重い恒星が急に台頭してきたせいで、惑星の軌道がめちゃくちゃです。
これは良い迷惑ですね!
木星534度、天王星141度と木星以遠の惑星も高温にさらされています…
ただ海王星だけは50度付近とギリギリ何とかなりそう?
シリウスB(全盛期)のハビタブルゾーンはどこ?
では地球はどの位置にあればシリウスB系の中でも適温のままでいられるでしょうか?
シリウスBから50AUの位置に置いてみます!
若干温度が上がりつつありますが、かなり良い点です。
海王星までの距離が30AUなので、この星を中心に生きていくためにはさらに2倍弱離れる必要がありました!
ちなみにこの地球の公転周期は157年でした。どれだけ長寿でもこの地球では1年も生きられませんねw
では最後にこの地球からの光景を眺めてお別れです!
海王星より遠いので、シリウスBと全ての惑星が密集していて一度に楽しめますね (見えるとは言っていない)。
ここまで離れてようやく適温、シリウスBの全盛期のエネルギーは凄まじいものでした!
結論:シリウスB「今はAに隠れているけど舐めんなよ」
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