どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「歴史上最も明るく見えた天体現象」をテーマに動画をお送りしていきます。
目次
金星より明るく見えた天体現象!?
現在太陽と月というチート天体を除いて地球から最も明るく見えるのは、金星ですね!
場所によって上下はありますが、最大で-4.7等級もあります。
最も明るい太陽以外の恒星であるシリウスですら-1.46等級なので、金星はその約20倍も明るいという事になりますね。
ちなみに等級は5下がると丁度100倍明るくなる指標です!
ですが古い書物などを振り返ると、一時的とはいえ金星以上に明るく見えた天体現象が存在していました!
歴史上最も明るく見えた天体現象「SN 1006」
それは今からちょうど1000年ほど前、西暦1006年のこと。
突如としてなんと夜に例え月がなくても文字が読めるほど、周囲を明るく照らす天体が出現しました。
それは「SN 1006」という超新星で、地球から7000光年という距離で起こった超新星爆発の光だったんですね!
ちなみにSNというのは超新星を表すSuperNovaという単語から来ています。
その距離から求められる当時のSN 1006の視等級は、なんと-7.5!!
金星の明るさの最大値のさらに約13.2倍も明るく輝いていた計算になります。
SN 1006はIa型超新星爆発
SN 1006は単体の恒星が爆発したのではなく、赤色巨星と恒星の成れの果てである白色矮星のペアが起こす超新星爆発である「Ia型超新星爆発」だったと考えられています。
先日別の動画で紹介した地球から最も近い超新星の候補「ペガスス座IK星」もこのIa型超新星爆発を起こすのでした。
ペガスス座IK星やIa型超新星爆発についての詳細は以下の関連記事にて、合わせてご覧になってみてください♪
そして今回のSN 1006は白色矮星と恒星のペアではなく、白色矮星同士が衝突して起こった爆発であるとも考えられています。
ここら辺の詳細は議論されていますが、Ia型超新星爆発は赤色巨星と白色矮星のペアだけでなく、白色矮星同士でも起こるということですね!
SN 1006の中心には何がある?
超新星爆発といえば、中心に残る中性子星やブラックホールが気になりますね!
SN 1006の中心にはこれらのコンパクト天体は見つかっているのでしょうか??
…残念ながらその中心のコンパクト天体は未発見です。
ですが中性子星やブラックホールが連星を成している可能性も残されています。
いずれ見つかったときには、それらが衝突して再度地球から明るく見えるほどの大爆発が起こるのに期待しましょう!
結論:人類「アンコール!アンコール!」
コンパクト天体「ないです」人類「ああああbrr」