どうも宇宙ヤバイchのキャベチです。
今回は、「惑星の存在と正確な位置を予言する法則が凄すぎる!」というテーマで動画をお送りしていきます!
目次
惑星の正確な位置を的中する数式!?
みなさんはチチウス・ボーデの法則というものをご存じでしょうか?
チチウス・ボーデの法則とは、1766年にチチウスさんに発見され、その後ボーデさんによって広められた数式のこと。
数式の内容は上の通りです。
Aは惑星と太陽の平均距離で、単位はAU(1AU=地球と太陽の距離≒1.5億㎞)となっています。
そしてnには整数が入ります。
これは「nを右辺に代入した際のaの値が、惑星の存在する場所である」という事を示しています!
まだイメージが湧きにくいと思うので、実際に数式にnを代入してみましょう。
nの値を無限に小さくしていくと、2のn乗は0に近づくので、a = 0.4 + 0.3 * 0 = 0.4 となります。
これは水星の実際の太陽との平均距離0.39AUとほぼ一致します!!
nに0を代入すると、2の0乗は1なので、a = 0.4 + 0.3 * 1 = 0.7 となります。
これは金星の実際の太陽との平均距離0.72AUとほぼ一致します!!
このようにnに整数を入れていくと、数式に整数を代入した結果のaの値と、右側の実際の天体との距離が恐るべき精度で一致していることがわかります!
チチウス・ボーデの法則の実績
今でこそnが8の時まで(8は微妙だけど笑)図が埋まっていますが、この法則が発見された当時は水、金星、地球、火星、木星、土星しか発見されていませんでした。
つまりケレス・天王星・海王星・冥王星は未発見でした。
そしてその後1781年に天王星が発見されたが、ずばりn = 6の時のaの値と実際の平均距離が一致していて、この法則の信ぴょう性が大いに増しました!
しかしずっとn = 3を満たす惑星だけが未発見でした。
その後ちょうどその位置に、火星と木星の間にある小惑星帯で最も大きな天体である準惑星ケレスが発見されました!
ちなみにケレスは直径945㎞と惑星と比べると小柄なものの、たった1つの天体で小惑星帯の全質量のうち3分の1を占める、周囲と比べても十分に大きな天体です。
その後1846年に発見された海王星は完全にこの法則から外れていましたが、その後発見された冥王星は見事n = 7の時の値が示す距離にて発見されました!
チチウス・ボーデの法則はあくまで経験則
過去の実績から見ても恐るべき精度を誇る法則ですが、これは物理学的な裏付けがあるわけではなく、それまで発見されてきた惑星の距離からそれらを導く数式を後付けで見つけた、ただの経験則に過ぎません。
そして海王星の位置は大きく外していたことからも、偶然によるところが大きいとも考えられているため、現在ではそれほど重視される法則ではないです。
とはいえ太陽系はこの法則が成り立つような何かしらの生成過程を経て誕生し、未発見のプラネットナインなんかもこの法則で導かれる位置に存在していたら、本当にロマンがありますよね!
結論:プラネットナインの発見はよ!!