宇宙ヤバイchオリジナルペンダント好評発売中!

水星より内側に天体は存在するのか!?【バルカン群】

どうも、宇宙ヤバイchのキャベチです。

今回は、「水星より内側に天体は存在するのか!?」と言うテーマで動画をお送りしていきます!

現在水星より内側には小惑星すら見つかっていない

太陽系で最も内側にある惑星はご存じの通り水星です。

地球と太陽の距離の3分の1くらいの距離を公転しています。

ただそれでも太陽からは平均5800万㎞ほど離れているため、太陽と水星の間にはかなり広い空間が空いています。

これだけ空いていると何か天体があってもおかしくなさそう

しかし、これまで水星より内側の領域では小天体の一つも見つかっていません!

と言うのも、太陽が明るすぎるため、地球からは遠くないとはいえ観測が非常に難しいのです!

そのため地球からは日食のタイミングで何度か観測が行われていますが、未だ天体は発見されていません。

そんな水星より内側に小惑星があるとしたら、それは小惑星帯エッジワースカイパーベルトのように、複数の小惑星の集まりとなっていると考えられています!

そして水星より内側に存在する仮想的な小惑星群を、「バルカン群」と呼んでいます!

バルカン群の分布はどうなってるの?

もしもバルカン群が存在していたなら、こちらの画像のように太陽から900-3100km程度の範囲に、半径1㎞以上の天体が300-900個程度円に近い公転軌道で分布していると考えられています。

この領域より外側にあると、水星の重力を受けて軌道が不安定になるために存在できません。

そしてこの領域より内側にある天体は、太陽からの強い放射の影響で軌道を歪められ、安定的に存在できないと考えられています!

遠すぎず近すぎずですね!

では、太陽から900kmの位置にシェイメーカーレビー第9彗星という天体を置いてみます!

この天体は、以前木星に衝突したことで話題になった小惑星です。

水星の軌道と比べてみてもかなり内側にあることが分かります!

温度が865℃でドロドロに溶けています!

おそらく大気なども溶けて外側に放射されています。

公転周期は5.39日でその速度は121km/秒となっています!

太陽から近いほど重力が強く働いてくるので公転軌道を維持するためにはこれくらいの速度が必要になってくるんですね!

ちなみに地球の公転速度は30km/秒、太陽から一番近い水星でも44km/秒になっています。

バルカン群の有無が及ぼす影響

このバルカン群の有無で、太陽系の形成の考察に大きな影響を与えてきます。

もしバルカン群が存在したら、その構成物質を探ることで、惑星形成時の様子、特に水星の形成の様子を考察するのに大いに役立つと考えられています!

そしてもしバルカン群が存在しないと判明したなら、岩石惑星は元からそこにあった物質が引き合うことでできたのではなく、外側から移動してやってきたという惑星移動説などの新たな仮説が有力になってきます。

いかがでしたか?

こんな過酷な環境で太陽にこっそりとイジメられ続けるのは御免ですね。

結論:太陽は陰湿だから爆発させます

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。