どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「超巨大リングを持つ太陽系外天体」をテーマに動画をお送りします。
目次
まず土星というのはその立派なリングで有名ですよね。
自身の直径の倍以上も大きいリングは迫力があってすごく美しいです。
他の太陽系惑星を見てもずば抜けたリングをもっている土星ですが、太陽系の外にまで視野を広げると土星を遥かに凌ぐとてつもないスケールの輪を持つ天体がありました!
今回はそんな土星を遥かに凌駕する立派なリングを持つ天体を紹介します。
巨大リングを持つ天体が存在する恒星系に向かって行く!
舞台となる恒星系は地球から約434光年離れた1SWASP J140747.93-394542.6(J1407)で、年齢が1600万年とかなり若い恒星系です。
この恒星系には、質量が木星の13-26倍もある惑星か褐色矮星かわかりませんが巨大な天体「J1407b」が公転しています。
そちらの方を向いてみると…!?
明らかにヤバイ天体があります!
宇宙最大のリングを持つ天体、J1407b
実はこのJ1407b、土星の200倍もの大きさとなる超特大のリングを持っているのです!!
かなり巨大に見えるので近くにありそうですが、主星からJ1407bまでは3.9AUも離れています。
太陽と木星の距離が5.2AUなので、かなり遠いです。
これだけ巨大に見える輪の直径は1億8000万kmになり、太陽と地球の距離よりも大きいということに。
リングの自己主張が強すぎて周囲の天体は大迷惑ですねw
そしてこのリングには中心から約6000万kmのところに、幅400万km程度の隙間が確認されています。
これはこの空間にあった物質が集まり、地球に近いサイズの衛星が形成されたと考えると辻褄が合います。
衛星もスケールがでかい!
J1407bの裏から主星を見ると、巨大なリングに隠れて主星からの光が強くなったり弱くなったりしています。
こういったリングの効果で、この天体は発見されました。
巨大リングが壊れない理由
J1407bは惑星の質量に対してリングが非常に巨大なので、公転時にJ1407に近づくことで重力の影響で崩壊してしまうのではないか、と言われていました。
しかし、コンピュータシミュレーションの結果、リングは公転と逆回転することによって破壊を免れていることが分かりました!
(引用元:理化学研究所)
もしも土星の位置にJ1407bがあったら
もしもこの天体が土星の位置にあったら、地球からはこのように見えます!
地表から見るとこんな感じ。
土星に最も近い時、このように太陽の約9倍も遠くにありながら、太陽や月の約16倍の大きさで見えることになります!!
そして今後もリングから衛星を生み出し続け、数百万年後には立派なリングも消えて無くなると考えられています。
今私たちが生きているこの時代に超巨大なリングを観測できたことは本当に幸運なことなんですね。
結論:土星のリングもアップグレードはよ
デカー
スケールが凄すぎ
広大すぎるこの宇宙
空間はあまりあるほどに広い
もう何だって有りみたいにさえ思える
空に目を向けると
この空間は無限のように続くと思うとコワイ