どうも宇宙ヤバイchのキャベチです。
今回は、「史上最古の135億年前に誕生した銀河が観測!」というテーマで動画をお送りしていきます!
目次
史上最古の銀河が発見される!
つい先日、東京大学と早稲田大学の研究チームによって、史上最古の時代に誕生した可能性が高い銀河が観測されました。
今から遥か135億年前、宇宙が誕生してから現代まで138億年経ったと考えられているので、宇宙誕生ビッグバンからわずか3億年でこの銀河は誕生したと考えられています。
赤方偏移の値から光の発された時代がわかる
まずは話を分かりやすくするために赤方偏移という現象について紹介していきたいと思います!
宇宙は膨張しているため、地球では遠い宇宙からやってきた光の波長が伸びて見ます。
波長が伸びると赤く見えるので、この現象は「赤方偏移」と呼ばれています。
地球から遠い場所ほど高速で地球から遠ざかっているため、地球から遠い場所から放たれた光ほど赤方偏移の値は大きくなります。
この関係から、赤方偏移の値で宇宙のどの場所からやってきた光なのか、さらには何億年前の時代の光なのかまでわかります!
史上最古に誕生した銀河が観測された
今回観測された銀河は、図左の赤方偏移z=6の銀河で、これは宇宙誕生から10億年ほど経った時代の光です。
観測された時代自体はさらに古い時代のものもあり、最も古いものでz=11、宇宙誕生から5億年しか経っていません。
しかし今回発見された銀河は、銀河を構成する星々が銀河誕生時に大量に作られ、その後一斉に老いていったために老いた恒星ばかりから成る「老けた銀河」である可能性が高いです。
この「老けた銀河」は銀河が誕生し、星が大量に
形成されていたころの痕跡を残す化石のような天体
なので、発見された時代よりも過去の銀河誕生時まで遡ることができます!
今回発見された銀河を構成する星々の年齢を調べると、その年齢は7億年、つまりこの銀河は宇宙が誕生してからわずか3億年しか経っていない時代に誕生した最古の銀河であることが判明!
形成当時の想像図は図の右です。
つまり間接的ではあるが、z=14という宇宙の超初期に誕生した銀河の様子を知ることができる手がかりをつかみました!
いかがでしたか?宇宙誕生時の様子は興味深い宇宙の中でも特に興味深いテーマですよね。
そんな大発見を日本のチームが成し遂げたのは誇らしいです!
これからさらに宇宙初期の天体の観測が進んで、その時代に何が起こっていたのか、はっきりと理解される日が来たらいいなと思います。
結論:宇宙初期から生きてた人はその頃の様子を教えてね