どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「太陽は生命に適した穏やかな星かもしれない?」というテーマで動画をお送りしていきます。
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目次
色々な奇跡の積み重ねで生きる地球の生命
私たちにとってこの地球は唯一の惑星なので普段からありがたみを感じることは難しいですが、天文学の進歩により、この地球がいかに数々の奇跡の上で成り立っているかが明らかになってきました。
水が存在していること、月という巨大衛星があること、例えば地球と太陽の絶妙な距離、木星や土星などの巨大惑星が恒星系の外側にあること、銀河系における太陽系の位置など、挙げればキリがない程です。
そんな奇跡的な環境に恵まれた地球ですが、今回新たな研究によって、実は太陽も他の星々と比べて生命が住むのに適した環境をもたらしてくれている可能性が出てきたそうです!
太陽は似た恒星と比べてどんな星?
この宇宙には人類が観測可能な宇宙の範囲だけで2兆個もの銀河が存在し、そのそれぞれに億単位、兆単位で恒星が属しています。
つまりこの宇宙に恒星はそれこそ「星の数ほど」たくさんあるわけなんですね!
そしてそれぞれの恒星は質量が異なり、年齢も異なり、自転速度もピンからキリまであります。
それ等の性質が異なれば星が放つエネルギーから何まで異なってくるので、比較するまでもありません。
ですが太陽と質量が同程度で、年齢も近く、そして自転周期も近いために磁場の活動も近いと思われる、太陽に似た恒星達と比較すると、太陽は何か際立った特徴を持っているのでしょうか?
それを確認すべく、研究者たちはケプラー宇宙望遠鏡が2009年から2013年の間に観測した約15万個もの主系列星(安定期にある恒星)の明るさの変動記録を調べました。
その中から太陽に近い質量を持ち、年齢も太陽に近く、さらに自転周期も太陽と近い、太陽に似た星を最終的に369個絞り込んだそうです。
Credit: MPS / hormesdesign.de
それ等を観測することによって、意外な事実が明らかになりました。
なんと太陽は似た恒星の中でも特に穏やかな活動をしていることが明らかになったんですね!
これは369個の星々のうちKIC 7849521という一つの星との比較ですが、この星については時期における恒星の見た目の明るさの変動が実に太陽の5倍も激しかったんですね!
上記の右の図を見れば差は歴然です。
この一例に限らず、今回観測した星々の多くはこのように太陽と比べて明らかに明るさの変動が大きかったという結果が出ています!
この見た目の明るさの変化が激しいという事が何を示しているかというと、その星の黒点の活動が活発である可能性が示されています。
黒点が現れると地球からの見た目は暗くなるためです。
そして黒点が活発だと、その分星の磁場が活動的になり、周囲への影響も大きくなると考えられています。
そういう意味で、穏やかな太陽は地球上で生命が生まれるのに適した穏やかな環境を作ってくれていた可能性があります!
太陽は奇跡の星?
1610年以降、太陽は人類の格好の観測対象としてその黒点の活動が常に記録され続けてきました。
さらに地球上にある木の年輪、さらには極地にある氷などに含まれる物質を調べることで、過去9000年間にも及ぶ太陽の活動の歴史を振り返ることができるそうです。
その結果、太陽は過去9000年にわたって大きな変動なく、穏やかな活動を続けてきた可能性が高いことが明らかになりました!
仮にこの穏やかな活動が太陽自体の特殊な性質であり、さらにその性質のおかげで地球上の生命が誕生していたとしたら、地球同様太陽もまさに奇跡の星であるといっても差し支えなさそうですね。
とはいえ太陽の寿命は120億年、これまででも誕生してから46億年も経過していると考えられているので、9000年という歴史は人間から見ると長いですが星からすると一瞬です。
今後さらに研究を進めて、太陽の活動の特性が一時的なものなのか、それとも太陽が本来持つ特別な性質なのか、見極めていく必要がありそうですね!
結論:太陽「さて…そろそろ本気出そうかな」人類「えっ」