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過去の人類が目撃した世紀の天体ショー4選!

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。

今回は「人類が経験した明るすぎる天体現象4選」というテーマで動画をお送りしていきます。

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目次

例えば星が爆発したりなどすると、その星は一時的に従来の明るさとは桁違いに明るく輝いて見えることがあります。

実は宇宙空間では毎日のようにそんな爆発現象が起きていますが、どれも地球から遥か遠い場所で起きているために目立って見えることはないんですね。

ですが人類の長い歴史の中では、地球からでも明るく輝いていることが誰にでも確認できるほど、近場で爆発が起きた記録がいくつか残っています。

今回はそんな過去の人類が経験した世紀の天体ショーを4つ紹介します!

イータカリーナの爆発

最初に紹介するのは、りゅうこつ座イータ星、通称イータカリーナで起こった大爆発です。

イータカリーナは元々太陽の100-120倍程度の質量を持つ、天の川銀河内でも屈指の大質量星です。

なので放出するエネルギーも太陽の100万倍以上とまさに桁違いですが、地球から7500光年も離れているため現在は肉眼では見えません。

そんなイータカリーナは、これまでに数度異常な増光を確認されています。

記録によると1730年頃に増光し、1800年代前半には0等級前後という一等星でも明るい方に分類されるほどの増光を少なくとも4回起こしています!

これらはイータカリーナが起こした爆発現象が原因であると考えられています。

イータカリーナのような超大質量星は存在自体が不安定なので、一生の最期だけでなく途中でも大爆発を起こし質量を減らすことがあるようです。

そんなイータカリーナの爆発の中でも1841-1843年に起こった物はすさまじく、なんと地球からの視等級は-0.8となり、カノープスを抜いて全天でシリウスに次いで明るく見える恒星として輝いていたそうです!

そしてこんな大爆発をきっかけとして、イータカリーナは大量の高温ガスを周囲に放出し、壮大で美しく現在でも有名な「人形星雲」を形成したと考えられています。

この爆発は星全体が吹き飛ぶ超新星爆発ではないものの、数回にわたる爆発でイータカリーナは一般的な超新星爆発に迫るほどのエネルギーを放ったと考えられています。

イータカリーナはまだ生きているので、もしかしたら今後私たちが生きている間にも爆発を見せてくれるかもしれませんね。

というか見せろ!

SN 1054

続いて紹介するのは、SN 1054という超新星爆発です。

SuperNova 1054という名の通り、1054年に起きた超新星爆発を指します。

地球からおうし座の方向に約7000光年離れた場所で起きたこの超新星爆発によって、日本をはじめ世界各地でなんと23日間にもわたって昼間でも見えたと記録があり、夜空ではなんと653日間も見え続けていたそうです!

日本で残されたものでいうと、藤原定家が残した日記である「明月記」が有名ですね!

爆発当時の地球から見た視等級は、実に-6にも達していたと考えられています!

太陽、月に次いで明るく見える金星の最大等級でも-4.8程度なので、確かに昼までも見えるほど明るかったというのは納得です。

現在でもその超新星爆発の残骸が確認でき、「かに星雲」という名前で呼ばれていますが、その視等級は8.4と肉眼では全く見れないほど暗くなってしまっています。

おうし座なのにかに星雲、ややこしいですねw

かに星雲は現在でも膨張していることが観測によって明らかになっていて、ガスの膨張速度は実に毎秒1100㎞にもなると考えられています!

さすが超新星爆発、本当にすさまじいエネルギーですね…

そしてかに星雲の中心には、超新星爆発時に爆発した星の核が圧縮されて残ったとされる中性子星、「かにパルサー」も確認されています。

直径20㎞という小柄ながら質量は地球の50万倍にもなる、超々高密度天体です!

SN 1006

続いて紹介するのは、SN 1006という超新星爆発です。

その名の通り1006年に起きた超新星爆発を指します。

地球からおおかみ座の方向に7200光年彼方で起きたこの超新星爆発によって、日本を含む世界各地で深夜でも読書できるほど明るく輝いていたと記録が残っています

当時の人は運が良ければ一生の間で1006年と1054年の2回も歴史的な超新星爆発を楽しめたんですね。

本当に運が良すぎます。

当時の視等級はSN 1054を大幅に超えるなんと-7.5で、これは記録に残っているものでは最も視等級が明るくなった天体現象とされています!

現在でも観測できる超新星残骸のガスはなんと毎秒2800㎞というかに星雲を遥かに超える速度で膨張を続けていて、現在では星雲の直径は65光年にも及ぶそうです!

ちなみにSN 1006とSN 1054は実は同じ超新星爆発でもタイプが異なります。

SN 1006は白色矮星と恒星の連星が起こす爆発で、恒星からガスが白色矮星に流れ、白色矮星の質量が太陽の1.4倍を超えると大爆発を起こします。

SN 1006のように白色矮星と恒星の連星が起こす超新星爆発はIa型超新星、SN 1054のように末期の恒星が起こす超新星爆発はII型超新星に分類されます。

1965年の大彗星(池谷・関彗星)

地球から見て超新星爆発に匹敵する、もしくはそれ以上に明るく見えることもある天体現象が、大彗星です。

1965年、日本人の池谷さんと関さんは、当時7-8等級程度で特に目立たない彗星を発見しました。

第一発見者として彼らの名前が彗星に付けられましたが、この彗星は後に世紀の大彗星となります。

太陽の周りを楕円型の軌道で公転する彗星が太陽に接近すると、その彗星の核が太陽の熱に晒され、大量のガスと塵が放出されるようになります。

これによってまばゆい光を放つようになるんですね!

そのため彗星は、太陽にどれくらい近付くかによってその最大光度が異なってきます。

この池谷・関彗星はなんと太陽からわずか45万㎞という、太陽の半径70万㎞に満たないほど超接近しました。

そして最終的には地球からの視等級はなんと驚異の-17にまで低下し、約1時間にわたって視等級-12の満月の100倍程度も明るく輝いていたそうです!

もはや間違いなく恐怖を感じるレベルの天体ショーですが、こんな物凄い現象がたった55年前に起きていたとは、生で見れなかった自分からすると羨ましい限りです。

今後期待できる爆発としては、やはりベテルギウスが候補に挙がります。

ベテルギウスはかに星雲やSN 1006と比べても10分の1以下の距離にあるので、もし爆発すれば満月を超える明るさで輝くと考えられています!

生きている間に爆発となるとかなり確率は低くなりますが、一度はこういった世紀の天体ショーを見てみたいですね。

今後に期待しています!(チラッ)

結論:ベテルギウス「なんか視線を感じる…」

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