どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「地球を周回するスペースデブリがヤバい」というテーマで動画をお送りしていこうと思います。
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目次
スペースデブリとは?
まずそもそもスペースデブリとは何でしょうか?
スペースデブリは、人間が宇宙にばらまいたゴミの事です。
例えば役目を終えた人工衛星であったり、人工衛星同士が衝突して生まれた破片であったり、ロケットの燃料タンクであったりなどのことをさします。
スペースデブリの数
現在、確認されているだけでも約23000個の人工物が地球を周回していることが分かっています。
そのうちのさらに軌道が分かっている約19000個のうち、94%の18000個がスペースデブリであることが分かっています。
8000個近い物体が1000キロ以下の低い軌道を回っています。
この画像は、地球を周回している、人工衛星やデブリなどの人工物を表したものです。
赤が人工衛星(運用終了を含む)、青がロケットで、白色が破片などです。
赤い人工衛星が地球を囲うリングのように分布していますが、これは静止軌道と言って、この軌道上では公転周期が地球の自転周期と一致するため、常に地球から同じ位置に見えます。
更にこの映像ではない地球からは確認できないような小さな破片を含めると、大きさが10ミリ以上のもので50万個程度、1ミリ以上では1億個もあると推測されています!!
デブリがあると何が問題?
スペースデブリは地球の周囲を毎秒3~8キロという猛烈なスピードで飛んでいます。
これが運用中の人工衛星などに正面衝突した場合、その速度は最大15キロにも達します。(飛行機の速度は毎秒250メートルくらい)
たった1ミリのデブリが衝突しただけで故障につながる恐れがあり、100ミリを超えたデブリと衝突した場合、機械の壊滅的な破壊をもたらし、そして数十万以上にも及ぶ新たなデブリを生み出してしまうのです。
また、これらのデブリは当然地球から制御することは出来ないため、安全な場所に移動させることが出来ないのです。
その為、地球に落ちたり、地球の重力を抜け出したりしない限り永遠に地球を周回することになります。
そして当然ながら宇宙空間には当然掃除機などは存在しません。
そのため、デブリは増え続ける一方となり、今後安全に人工衛星やロケットなどを飛ばせなくなってしまうかもしれません。
どうやって問題解決?
宇宙開発企業などは、余計なスペースデブリを生み出さないように様々な工夫をしています。
まずは人工衛星の寿命が近づいたりなど、地球からの制御がまだ可能である場合の工夫を紹介します。
1つが、地球に再突入させる方法です。
この方法は、文字通り地球に帰還させる方法です。
この場合、地球の大気圏に突入する際に、断熱圧縮の熱で高温になって燃え尽きるか、あるいは地球に落下すれば「地球のごみ」として処理を行うことが出来ます。
もう1つが、地球に再突入させるのが難しい場合、墓場軌道と呼ばれる軌道に移動させる方法です。
運用中の人工衛星が存在しないほど外側に移動させることで、安全に人工衛星の運用を行うとともに、デブリによる影響を最小限まで抑えることが出来ます。
先ほど静止軌道として説明した箇所ですが、実はそのすぐ300-500㎞後ろの部分に墓場軌道があるため、正確には赤いリングは静止軌道衛星に加え墓場軌道の衛星も含まれて見えます。
地球から制御できないデブリの解決策として、網やロボットアームで捕獲する方法があります。
イギリスのSSTLという企業は、網を広げて宇宙空間を飛ぶことで、網にデブリを引っ掛けて回収しようという発想でデブリ捕獲用人工衛星を開発しました。
このプロジェクトは、実験段階で成功しています。
依然として問題大ありなスペースデブリですが、現在世界中でこの問題に対して取り組まれています。今後より効率的な回収方法が実施されることに期待です!
結論:ブラックホール「こちらはデブリ回収車です。」
地球「えっ、ちょっおれデブリじゃn…