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天の川銀河内最速!?最も速いスピードで自転する恒星を新発見!!

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。

今回は「天の川銀河内で最も速く自転する恒星を新発見」というニュースを解説していきます!

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目次

ちなみに今回は中性子星など、自転速度が異次元に高いコンパクト天体等は除外し、太陽のような通常の恒星内で最速の自転速度を持つ天体を紹介します。

過去に最も自転速度が速い中性子星については別の機会で扱っているので、以下の関連記事から併せてご覧ください!

太陽系天体の自転速度はどれくらい?

私たちは地球の重力でがっちり固定されているので普段は気付きませんが、地球は常に物凄い速度で自転しています。

自転軸から距離が離れた赤道上が一番自転速度が速いのですが、その速度は赤道上だと460m/sにもなります!

地球上の音速が340m/sくらいなので、それを超える速さです。

そして視野を太陽系にまで広げると、太陽自身もさらに速い速度で自転しています。

太陽の赤道上の自転周期は約25とかなり遅いように見えますが、半径が地球の109倍もあるため、赤道上の自転速度でいうと2km/sという値になります!

そしてこの太陽よりもさらにずっと速く自転している天体が太陽系内にあります。それは木星です。

木星は直径が地球の約11倍もあるにもかかわらず、その自転周期は地球よりも短くたったの9時間56です。

その自転速度は実に木星の赤道上の自転速度は12.6km/sにもなり、なんと地球の約27倍もの速さを誇ります!

これだけ速い自転をしているために、木星の特に赤道付近では大気の動きが非常に活発です。

有名な大赤斑という構造もこの速すぎる自転速度がゆえに形成されたと考えられています!

自転速度が速すぎて潰れた恒星アケルナル

さらに太陽系の外にまで視野を広げると、地球から明るく見える一等星の一つである「アケルナル」という星は、非常に自転速度が速いことで有名です。

その自転速度はなんと250/s!!太陽と比べても約7倍の質量、最大11倍を超える直径を持ちますが、たった2日で1回転してしまうようです!

Credit:wikipedia commons

このアケルナルはあまりに自転速度が速すぎて、このシミュレーションでは再現されていませんが、遠心力が強すぎるために赤道上が盛り上がった楕円体の形をしていることが明らかになっています。

赤道上の直径は太陽の11を超えますが、極方向の直径はたったの7しかないそうです!縦と横でかなりの差がありますね。

そのため恒星の内部でも赤道付近と極でかなり環境が異なってきます。

表面温度は赤道上が10000℃付近なのに対し、極は20000℃もあるそうです!

こんな面白い一等星アケルナルですが、残念ながら日本の大部分からでは見えないためあまりメジャーな恒星とは言えません。南半球に行く機会があったら見てみたい恒星の一つです!

天の川銀河最速の自転速度を持つ恒星を新発見

では範囲を天の川銀河全体に広げると、その中で最も速く自転している恒星は一体何でしょうか?

実はつい先日、これまでの最速記録を100/sも更新する超高速で自転する恒星が新たに発見されました!

その恒星はLAMOST J040643.69+542347.8という名前で、肝心の自転速度は実に540/sにも達するのだとか!!

太陽の270倍、アケルナルと比べてもさらに2倍以上速い驚異的な速度の回転ですね!

Credit:ESA/hubble

ここまで自転速度が速いと、恒星の形自体が潰れるだけでなく、あまりに赤道が盛り上がりすぎて重力的拘束が弱まり、表面のガスが離れて行って赤道上に円盤状の構造が形成されているそうです!

ちなみにこのイラストはLAMOST J040643.69+542347.8ではなく、天の川銀河の外を含めた観測史上最速の自転速度を持つ恒星VFTS 102の想像図です。

VFTS 102大マゼラン雲のタランチュラ星雲内にあります。

この星の自転速度はLAMOST J040643.69+542347.8よりもさらに70/sも速い610/s程度であると考えられています!

ちなみにこのタランチュラ星雲には、観測史上最強恒星R136a1を含む非常に大質量でエネルギッシュな恒星が多数在籍しています。キャラが濃い星団ですね!

なぜここまで自転が速くなる?

ではなぜこのような自身が変形するほどの極端な自転速度を持った恒星が出来上がるのでしょうか?

これらの恒星は元はまた別の恒星との連星系を成していたと考えられています。

もう一方の恒星の寿命が近づき膨張すると、膨張した星からガスを奪い取るようになります。

公転しながらガスを奪うことでガスを受け取った星の回転速度が上昇していきます。

その後膨張した星の寿命が尽き爆発すると、極端に自転速度が上がった恒星だけが残り単体の星として発見される、という流れです!

そしてこれらの高速自転する星々は移動速度も速い状態で発見される場合が多いようですが、これも元連星の一方の恒星が爆発した際に、そのエネルギーで押し出されたと考えると説明できるようです!

今回は以上になります!

最初にも申し上げましたが、今回の動画内では中性子星など極端な天体は除外してます。

これらを含む本当に一番自転が速い天体が気になる方は、関連記事をご覧ください!

結論:お腹が出てる人は、自転をやめると痩せれるかも

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