宇宙ヤバイchオリジナルペンダント好評発売中!

地球から○○光年で最も近いブラックホールを新発見!?

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。

今回は「地球に最も近いブラックホールを新たに観測か」というテーマで動画をお送りしていきます。

キャベチのツイッター(@uchuyabaich)をフォローするとブログの更新がお知らせされます!

この度なんとこれまでのブラックホールの地球からの最短距離記録を大幅に塗り替える、非常に近い位置にて新たなブラックホールが発見されたようです!

今回の大きなニュースについて解説していきます。

過去最も地球に近かったブラックホール

今回の発見に触れる前に、これまでの最短距離記録を持っていたブラックホールについて簡単におさらいして行きたいと思います。

これまで最も地球に近かったブラックホールは、地球からいっかくじゅう座の方向に3000光年程離れた位置にある、「いっかくじゅう座X-1」という連星系内にあるブラックホールとなります。

いっかくじゅう座X-1は太陽の0.6倍の質量と0.3倍の直径を持った比較的小柄な恒星と、太陽の6.6倍の質量を持つブラックホールから成る二連星系です。

ブラックホールなのでそれ自体からは何の光も放たれず観測は困難ですが、いっかくじゅう座X-1ではブラックホールは恒星からガスを奪い取り、ブラックホールの周囲に活発な降着円盤を形成しています。

ブラックホールの間近で公転する物質は、ブラックホールの強烈な重力によって光の速度に迫る勢いで加速させられ、他の円盤内の物質と超高速でぶつかり合い超高温で輝きます

そんな降着円盤が放つ強いX線により、直接光を放たないブラックホールの有力候補を観測することができるのです!

いっかくじゅう座X-1の恒星の方はブラックホールから強い力で引っ張られて形が歪んでいるため、その公転の位置関係によって地球からの見た目の表面積が変わり、見た目の明るさも変化します。

そのためいっかくじゅう座X-1の恒星は、変光星に付けられる名前である○○座~星にあたる「いっかくじゅう座V616」という名前で呼ばれることもあります!

最寄りのブラックホール記録を大幅更新!?

credit: @ESO/L. Calçada

それでは今回の新発見の解説に入っていきます!

ESOからなる天文学者チームが、HR 6819という2つの恒星から成る連星系から、これまで発見された物の中で最も太陽系に近いブラックホールを発見しました!

研究チームは元々連星系HR 6819を観測していましたが、HR 6819の中にこれまで発見されていなかった第三の天体、ブラックホールがあることに気づいたそうです。

分析の結果、ブラックホールは2つの恒星のうちの1つと40日ごとに公転しており、2つ目の星はこの内側の連星から離れて公転していることを突き止めました

研究チームはHR 6819の内側の連星の軌道を観測することで、ブラックホールは少なくとも太陽の4倍程度の質量を持っていると結論付けました!

これまでの最短記録であるいっかくじゅう座X-1は地球から3000光年の位置にありましたが、HR 6819は地球から
顕微鏡座の方向にたったの1000光年しか離れていない場所にあるそうです!

記録を大幅に更新していますね!

しかもこのHR 6819は、地球からの見た目の明るさを示す視等級の値が5.4と5等星にあたる明るさで見えるため、地球から肉眼でもこの連星系を見ることができます

流石にブラックホールが見えることはありませんが、その存在をより身近に感じることはできそうです。

とはいえ南半球からでないとなかなか見れないのは残念…

今後さらにブラックホールが見つかるかも!

そして新たに見つかったHR 6819のブラックホールのもう一つ大きな特徴として、強力なX線などを放っていない静かなブラックホールであるという事です。

今まで銀河系で発見された数十個のブラックホールの内、ほとんど全て、恒星など別の天体と強く作用し、強力なX線を放出している様子から観測されました

先ほどのいっかくじゅう座X-1なんかもまさにそうですね。

実際は星としての生涯を終えブラックホールに崩壊した天体の数は、観測しているものよりずっと多いと推測されています。

静かで目に見えないブラックホールのうちHR 6819は氷山の一角に過ぎず、将来的に多くの似たようなブラックホールが発見される可能性も十分にあります。

もしかするとさらに近場にもあるかもしれませんね!

そして今回の発見を受け、似たような挙動を示すLB-1という連星系も同じような三連星系である可能性が出てきました。

LB-1はすでにブラックホールと恒星の2つの天体が確認されていますが、この連星系内にもう一つ暗い天体が隠れている可能性があります。

LB-1は地球から7000光年とHR 6819より地球から離れていますが、それでも天文学的にはかなり近く、これらを発見、研究することにより最終的に超新星爆発を起こすような大質量星についての理解につながると考えられています!

結論:私ブラックホール。あなたの恒星系にもいるの。

情報参照元:https://www.scientificamerican.com/article/astronomers-may-have-found-the-closest-black-hole-to-earth/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。