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【マヤ暦】2020年3月20日人類滅亡!?ベテルギウスの爆発との関連は…

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。

今回は「ベテルギウスの爆発による人類滅」について動画をお送りしていきます。

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昨日、320日は、マヤ暦的に言うと人類滅亡の日らしいです。

Twitterで昨日大きく話題に取り上げられていました!

そして中にはベテルギウスの超新星爆発によって人類が滅亡するという意見もあったり

そんな感じで好き放題ベテルギウスが言われまくっているわけですが、今回はその話題について現実的にはどうなるのか解説していきたいと思います!

ベテルギウスの爆発は確かに近いが

ベテルギウスは冬の夜空に輝くオリオン座の右肩に位置する、全天で21個しかない地球からとても明るく見える一等星のうちの一つに数えられる恒星です。

ベテルギウスのように質量が大きい星は、その一生の終わりに超新星爆発という大爆発を起こします。

そのエネルギーは宇宙のあらゆる高エネルギー現象の中でも最強クラスです。

わずか数日で太陽が一生かけて放つエネルギーを放出します!

そしてベテルギウスは大質量星の一生の中でも終盤に当たる赤色超巨星という段階に入り、太陽の1000倍もの半径まで大きく膨張しています。もうすぐ爆発しそうな天体なんですね!

なのでベテルギウスが超新星爆発が近い天体であることは、これは本当なんですね。

ですがそれはあくまで宇宙スケールであって、近いといっても今後数万~数十万年以内のどこかで起こるかな~程度です。

Credit: AAVSO

つい最近、去年末から今年2月末あたりにかけて、ベテルギウスが急激に減光することで爆発が間近なのではと大いに騒がれていましたが、今では残念ながら(?)完全に増光に転じてしまっています。

Credit: ESO/M. Montargès et al.

その減光の原因も単にベテルギウスの前を塵が通り過ぎただけという可能性が高まっていますし、それがベテルギウスの超新星爆発の前兆となる可能性はかなり低そうです。

そして超新星爆発前には大量のニュートリノという物質が地球から観測されるそうですが、そういったものも今のところ観測されていません。

なので今日ベテルギウスが爆発するというのは、かなり無理矢理すぎる話となります!

ガンマ線バーストも起こる必要がある

そして仮に今日この瞬間ベテルギウスの爆発の光が地球に届いたとしても、ベテルギウスまでは640光年も離れているので、地球に直接影響が及ぶことはありません。

640光年と簡単に言いますが、これは1秒で30万㎞(地球7.5周分)進む光ですら640年かかる距離ということなので、㎞にすると6000兆㎞にもなります。有り得ないくらい遠いです!

これだけ遠いと爆発の影響も届かないと考えられています。

ですがこれだけの距離離れていても直接ダメージを与えてくる超新星爆発以上にヤバイ現象が存在しています。

Credit: NASA

それは爆発と同時に起こる「ガンマ線バースト」です。

史上最強のガンマ線バーストを観測!地球に直撃させてみた

ガンマ線バーストは超新星爆発と総エネルギーは同程度ですが、ガンマ線バーストの方が短期間で終わるので、エネルギーの放出量が短い時間に集中しています。

そしてさらに指向性を持つので、超新星爆発よりもはるかに遠くまで影響を及ぼすと考えらえています!

640光年離れていても安全とは言えず、地球のオゾン層を傷つけて地球上の生命に有害な影響をもたらすと考えられています。

このように起こると確かにヤバイガンマ線バーストですが、実はベテルギウスの爆発によってガンマ線バーストが同時に起こる可能性は低いと考えられています!

ガンマ線バーストが起こるメカニズムについては不明点が多い現状ですが、最近の研究によってそれがブラックホールの形成と絡んでいる可能性が高いことが明らかになっています。

超新星爆発が起こるとその星の中心部では巨大な圧縮が起き、超高密度天体である中性子星ブラックホールといった天体が残ると考えられています。

どちらが残るかは星の質量により、質量が太陽の830倍程度だと中性子星それ以上重いとブラックホールが残るそうです。

ですがベテルギウスの質量は太陽の1020倍程度なので、爆発後に中心部に残るのはブラックホールではなく中性子星である可能性が高いんです。

ガンマ線バーストは中心にブラックホールが生成されるほど質量が重い星が爆発した際に起こる可能性が高いので、ベテルギウスが仮に爆発してもそもそもガンマ線バーストが発生しない可能性も高いということになります!

こんな感じで地球に影響を及ぼすガンマ線バーストが起こる可能性が低いだけでなく、仮にバーストが起こったとしても、その放射方向は恒星の自転軸の極の部分から2度の範囲に限られると考えられています。

地球の位置はベテルギウスの極から20も傾いているので、仮にガンマ線バーストが起こったとしても、それが地球を直撃する可能性はさらに低いということになります!

まとめ

今回の内容をまとめるとこんな感じです。

・爆発の兆候が全く見られていない

・そもそもガンマ線バーストが起こらない可能性大

・起こっても地球の方には放たれない可能性大

つまりはベテルギウスの爆発で地球が滅亡する可能性は本当に低いし、それが今日起こる可能性は有り得ないと言っていい程低いという事になります!

安心して残りの時間を過ごしてください。

結論:ワニは死んでもみんなは死なないので安心して!

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