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もしも太陽の質量が今の2倍だったらどうなるのか?

私たち生命は皆、太陽と密接な関わりを持っています。
太陽は地球に光や熱を提供し、酸素を作り出すための光合成を起こさせ、気候変動を引き起こしてくれます。

ではもしも太陽の大きさが今の2倍になれば、地球と生命は一体どうなってしまうのでしょうか?
そんな疑問をイラストと共に解決してくれる動画を和訳しました!

What If The Sun Doubled In Mass?

質量が違うと何が起こるのか

結果を得るためにまず、質量によってなぜ違いが生まれるのかを知る必要があります。

太陽は恒星ですが、恒星には様々な重さのものがあります。
一般的に重ければ重いほど、より明るく、より熱くなります。

恒星質量の最小限は太陽の8%程度だと考えられていて、その星のエネルギーは太陽の0.01%に止まります。

最も重い星は数百倍だと考えられています。
(現在宇宙で最も重い星は「R136a1」で、太陽の約265倍です。)
関連動画:もしも太陽の位置に他の恒星があったらどうなるのか?

この星は太陽の何千倍ものエネルギーを持っています。

それらと比較すると、太陽は極めて平凡な星です。

そして太陽を公転する惑星のほとんどは近すぎるか遠すぎるため、生命を維持できる温度に保たれていません。

地球が位置するような生命が存在するために丁度良い距離の領域を、「ゴルディロックスゾーン」または「ハビタブルゾーン」と呼びます。

地球は特別な場所にいる特別な惑星だと言って良いでしょう。

ただし、何も地球だけが特別なわけではありません。

科学者たちは地球のようなハビタブルゾーン内にある惑星が、この銀河系だけでも数十億も存在すると信じています。

実際2017年初期にNASAは、39光年先に液体の水が存在する7つの太陽系外惑星を発見し、そのうち3つはハビタブルゾーン内にあると発表しました。

しかし、これら全てが太陽と水星よりも近い距離で主星を公転しているそうです。

ではなぜそんな至近距離でも液体の水が存在できるのでしょうか?

それはそれらの惑星は恒星としては極めて低温な、太陽質量の8%しかない極めて小さな恒星の周りを回っているからです。

主星との距離というのはその惑星の環境を決める1要因でしかないのですね。

その星は太陽の半分の温度しかなく、1000分の1以下の光度でしか輝いていません。

この星から生命を維持するために十分な光と熱を受け取るには、近くに存在する以外に選択肢がありません。

太陽の質量が2倍になると地球はどうなる?

この考え方を踏まえて太陽系に戻ってみましょう。

もしも太陽の質量が2倍になれば、ハビタブルゾーンが遥か彼方へシフトします。
地球はハビタブルゾーンよりだいぶ内側になってしまいましたね…

このような環境で何が起こるか考えるために、「シリウス」という星を見てみましょう。
これは地球から見ると太陽以外の恒星で一番明るく見える星です。

この星は太陽の丁度2倍の質量を持っています。
そしてその輝きは太陽の20倍以上です。

そしてその表面温度は9000℃以上と、5500℃程度の太陽と比較してもその差は歴然です。

そのようなエネルギーを持つ星を現在の地球と同じ距離で公転すると、終いには生命など到底生存不可能な灼熱の惑星へと変貌してしまいます。

ただし地球には比熱の高い液体の水が存在するためすぐには温度は上がりません。
海が全て蒸発すると途端に温度が上昇していきます。

さらに重力もずっと大きくなり、最終的には地球は質量2倍の太陽に飲み込まれてしまうでしょう。
このように悲惨な現象のフルコースを味わうことになるのです。

いかがでしたか?
今の太陽と地球の関係が絶妙なバランスの間で成り立っていることがお分かりいただけたかと思います。

実際に太陽の位置に他の恒星があったらどうなるかをシミュレーションしてみた!

以下の動画では、実際に太陽の位置に他の恒星があったらどうなるかをシミュレーションしています。

今回出てきた「シリウス」→「リゲル」→宇宙最大の星「たて座UY星」→宇宙最大質量の「R136a1」という順で登場し、後半ではシリウスとは比較にならないとんでもないことになってしまいます!

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