どうも!宇宙ヤバイchの中の人のキャベチです。
今回は「地球から最も近いブラックホール」をテーマに動画をお送りしていきます。
目次
最寄りのブラックホールの距離は?
地球に最も近いブラックホールは約3000光年離れた位置にある「いっかくじゅう座X-1」という連星系にあります。
地球から2.5万光年彼方にある銀河系中心ブラックホールいて座A*の9分の1、初めてブラックホール候補として発見されたはくちょう座X-1の半分の距離にあります。
いっかくじゅう座X-1連星系の基本構造
いっかくじゅう座X-1連星系はブラックホールと太陽よりやや小さな普通の恒星の2つの天体で構成されており、わずか7.7時間で互いに公転しあっています。
ブラックホールの質量は太陽の約6.6倍です。
ブラックホールの中では軽い方で「恒星質量ブラックホール」という分類に属します。
恒星質量ブラックホールはいて座A*のようなブラックホール同士が衝突して大きくなった大質量ブラックホールとは異なり、重い恒星が超新星爆発を起こして死を迎えた後に直接形成されたブラックホールです。
このことから、いっかくじゅう座X-1は元々片方が、超新星爆発を起こしてブラックホールが形成されるのに十分なほどの質量を持った恒星だったと思われます。
そして、重い恒星は寿命が短いため、先に重い方の恒星が死を迎えてブラックホールを残し、もう片方の軽い恒星が今もなお輝き続ける現在のいっかくじゅう座X-1星系の形になったと考えられます!
地球への影響は?
ではこの最も近いブラックホールによって、3000光年離れた地球に何かしらの影響はあるのでしょうか?
3000光年というのはブラックホールの中では近いですが、恒星基準で考えるとそれなりに遠い距離であることがわかります。
例えば1等星は全て3000光年以内にあると考えられていますし、肉眼で見える恒星にまで範囲を広げてもそのほとんどは3000光年以内にあります。
なので3000光年というのは近いようでそこまで近くない微妙な距離といった具合です。
これだけ離れているので、いくらブラックホールとはいえ地球に影響はありません!
もっと近くにブラックホールがある可能性は?
ですがこれはあくまで「現在見つかっている中で」のお話。
ブラックホールはそれ自体が暗く直接観測しにくいので、未発見のものが大多数です。
なので3000光年というのはあくまで現時点で、さらにずっと地球の近くにあるブラックホールが潜んでいる可能性も十分にあります。
もしかすると今現在も太陽系に向かって、一直線で地球の生命を滅亡へと導くブラックホールが忍び寄っているのかもしれません…
そう考えると怖くなってきますね。
結論:ブラックホール「やぁ」人類「ファッ!?」