宇宙ヤバイchオリジナルペンダント好評発売中!

【悲報 】プラネット9は存在しない可能性が高まってきました

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。

今回は「プラネットナインは存在しないかも」というテーマで動画をお送りしていきます。

キャベチのツイッター(@uchuyabaich)をフォローするとブログの更新がお知らせされます!

目次

なぜプラネットナインはあると思われてる?

プラネットナインはその名の通り、太陽系第9の惑星です。

以前は冥王星が第9惑星でしたが、現在では準惑星に降格していて、第9惑星の枠は空いています。

プラネットナインは海王星よりもはるかに遠い領域を1-2万年周期で公転する、地球の5-10倍程度の質量を持つガス惑星だろうと考えられています。

では観測されたこともないのに、なぜそこまで詳細なスペックが想定され、存在確率も高いと考えられているのでしょうか?

それは過去に観測されていた、海王星よりも外側に位置する太陽系外縁部の天体の公転軌道に明らかな偏った統一性が確認されていたためです。

シミュレーションでも表示されている通り、外縁天体たちの軌道は一方向に遠日点が集中している上、内側の惑星たちとはまた別の面で公転軌道が統一されています。

これらが自然と形成される確率は15000分の1程度でしかないそうです!%にすると0.007%、どんなレアガチャで当たりを引くより確率が低そうです。

このような背景から、太陽系外縁天体たちに等しく重力的な影響を与えられる強い重力を持った天体が同じく外縁部に存在していて、その作用によって外縁天体の公転軌道の偏った統一性が現れたと考えられるようになりました。

この太陽系外縁天体たちに等しく重力的な影響を与えられる強い重力を持った天体というのが、まさに海王星よりもはるかに遠い領域を1-2万年周期で公転する、地球の5-10倍程度の質量を持つガス惑星、プラネットナインなんですね!

このような背景から、プラネットナインは高確率で存在しているだろうと信じられ、これまで積極的にその姿を捉えるための様々な研究や観測が行われてきました。

外縁天体の観測にバイアスがかかっていたことが判明

公転軌道に偏った統一性が見られた過去に観測された外縁天体たちですが、現在ではこの観測にバイアスが
かかっていたと認知されています。

外縁天体のように地球と太陽から十分に遠く、自ら光を放たない天体の場合、その天体の地球からの見た目は、距離が遠くなるほど急激に暗くなってしまいます。

例えば距離が2倍になった場合、まず天体が受ける太陽の光の強さが2の2乗分の1、さらに天体から地球に届く光も2の2乗分の1になるので、結果的に距離が2倍になると天体の明るさは2の4乗分の1=16分の1にもなります!

そのため外縁天体のような遠くしかもそこまで大きくもない天体は、まだ太陽や地球からの距離が近い近日点付近でしか観測することができません。

そして外縁天体は地球から見て全方向に等しく観測できるわけではなく、方向によって観測しやすさが異なります。

例えば曇りや雨、風が強い日が多い時期には地上の望遠鏡は使いにくくなってしまうため、そういった日が多い季節は外縁天体を観測しにくくなります。

季節によって夜に観測できる方向は変わってくるので、この時点ですでに「望遠鏡が使いにくい季節において夜に観測しやすい方向に近日点がある外縁天体」は発見しにくいという偏りが出てしまっています

さらには天の川銀河の中心部の方角は星が密集していて明るいので、その方角に近日点がある外縁天体も
発見しにくいです。

プラネットナインは存在しない?!

観測できる方角が偏っていることによって、本来外縁天体はバラバラな公転軌道を持っているのに、その中から偏った統一性が見られる公転軌道を持つ天体だけが観測されている可能性が出てきました。

もし外縁天体の持つ公転軌道が全体的に偏りがなければ、プラネットナインによる重力の影響が見られなくなるので、プラネットナインが存在するという仮説が崩れます

もしかしたら最初から存在していないなんてことも…

Credit: Samantha Lawler

そこでOSSOSとDESというプロジェクトは、外縁天体の観測には偏りがあるという事を把握しつつ、観測しにくい方角に近日点がある外縁天体も偏りなく観測しようと試みていました。

今表示されているのが観測結果となります。

画像内で灰色で描かれた軌道はプラネットナインの根拠となった過去に見つかっていた天体の軌道です。

そして赤がOSSOS、青がDESによって発見された外縁天体の公転軌道です。

確かに灰色の軌道より偏りが小さく、赤のOSSOSが発見したものについては特に顕著ですね!

今表示されている以外にも多くの外縁天体を発見した二つのプロジェクトですが、それらの公転軌道のうちほとんどが、従来想定されていたプラネットナインの重力的な影響が見られなかったそうです。

このような観測結果も相まって、現在ではプラネットナインの存在を信じていない科学者もかなり増えてきているようです

世紀の大発見を心待ちにしてた勢からするとかなり残念なニュースとなってしまいました…

ですが従来想定されていたプラネットナインとはまた別のスペックを持つ惑星サイズの天体が太陽系のどこかに存在している可能性も十分あります。

そんな天体が今後発見されることに期待しましょう!

結論:プラネットナインはないんか…?

情報参照元:https://theconversation.com/why-astronomers-now-doubt-there-is-an-undiscovered-9th-planet-in-our-solar-system-127598

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です