どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は宇宙最大のブラックホールとされる「TON 618」のスペックを色々と検証してみました!
ブラックホールの威力は本当に桁が違いすぎる…
目次
TON 618の質量と大きさ
このブラックホールは地球からなんと104億光年も離れたところにあるブラックホール(以下BH)です。
その質量は太陽のなんとなんと660億倍!!
以前宇宙ヤバイchで紹介したS5 0014+81というブラックホールの400億倍をも超える重さです。
BHの大きさを検証するため、太陽の質量をまずは銀河系の中心にあるBH「いて座A*」と同等の430万倍にしてみます。
太陽がBHになりました!
恒星と違ってBHは質量が決まると大きさも一通りに決まるので、これがいて座A*の大きさになります。
出来上がったブラックホールは元の太陽より20倍近くも大きいです!
これだけでも非常にやばいですが、宇宙最大BHのインパクトはこんなものではありません。
早速元の660億倍にまで太陽質量を増加させてしまいましょう!
…おや、他の天体はどこに行ったのでしょうか?
ブラックホールの内部に進んでいくと…
なんと全惑星はもちろん、地球から遥か遠く離れた外縁天体までもが全てブラックホールの内部にありました!
それもそのはず、この660億太陽質量のBHの大きさはなんと半径1300AU(1AU=1.5億km)!!
海王星まで30AU、最遠の人工物ボイジャー1号まで200AU、太陽系で発見された中で最遠のセドナの遠日点まででも1000AUなので、実体そのものが人類未踏の範囲まで広がっていることになります。
TON618がプロキシマケンタウリの位置にあったらどう見える?
ではそんなTON 618を最も近い恒星プロキシマケンタウリがある4.24光年の距離においてみましょう!
こうして拡大していくとわかりますが、4光年は超絶遠いです。
地球からこの様子を覗いてみるとこんな感じです。
TON 618を太陽以外で最近の恒星の場所に置くと、なんと地球から見ると太陽とほぼ同じ大きさで見えるんですね!
(太陽の方が明るく見えるのは周囲に発する光によるものであり、画像をよく見てみると実際の大きさはほぼ同じということがわかるはずです。)
この地球では親子の間でこんな会話が繰り広げられるでしょう。
「ママあれ何ー?」「あれはTON618というBHであり、4.24光年離れながらも太陽と同じ大きさで見え(ry
そしてこのBHは時間経過と共にどんどん巨大化していくように見えます。
あまりの重力に、遥か4.24光年彼方からでも超スピードで落ちていくのです!
そしてTON 618の出現から100年経たずして太陽系の天体は全て飲み込まれてしまいました!
その吸引力はダイソンに通づるところがあります。
TON618が属するクエーサーの規格外のエネルギー
TON 618は周囲の物質を飲み込む際に膨大な摩擦熱を生み出し、それによって桁違いの明るさで輝きを放つクエーサーです。
その明るさは太陽の140兆倍にも及ぶとか…
一般的な銀河が数10〜数100億倍の明るさなのでそれと比べてもいかに桁違いなのかがわかりますね。
そこで太陽の140兆倍の光度を持つ天体のハビタブルゾーンを探ってみましょう!
どれだけ離れたら地球は適温になるのでしょうか?
最強恒星R136a1のハビタブルゾーンと同じ2500AUに地球を置いた結果、瞬時に跡形もなく蒸発してしまいましたw
なんて凄まじいエネルギーだ…
続いて1光年(約63000AU)離れた位置で再挑戦した結果、なんとこれだけ離れていても3675℃にw
恒星とは比較にすらならないエネルギーですね!
最終的には30光年も離れてやっと適温になりました!
それでも平均気温30℃超えと今の人類にはかなり厳しい温度ですが…
いかがでしたか?
宇宙最大クラスのブラックホールのスケールがいかに桁違いなのかが伝われば幸いです!
結論:TON 618は何から何までスケールが桁違いの暴れんボーイだった。
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