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秒速1667㎞!?史上最高速で銀河系外へ突き進む恒星を新発見!【S5-HVS1】

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。

今回は「観測史上最高速で移動する恒星を新発見」というテーマで動画をお送りしていきます。

目次

太陽の銀河系に対する公転速度は?

太陽系は自身が属する銀河である天の川銀河を、秒速240㎞という速度で公転しています。

1秒間で240㎞、人間の日常スケールで考えると恐るべきスピードですよね!

1秒間で240㎞という速度をもってしても、太陽系が銀河系を公転するには25000万年かかると言われています!

太陽が誕生してから46億年なので、これまで10数周しかしてない計算になります。

そしてこれだけの公転速度でも、銀河系の重力を振り切る事ができないのも驚きですね。

銀河系の中心部には「いて座A*」という太陽の400万倍以上の質量を持つ超大質量ブラックホールが居座り、強く星々を拘束します!

他にも私たちが知るガス・恒星・ブラックホールなどの総質量の約5倍もの質量を持つ未知の物質ダークマターが銀河系全体にあり、それも強く星々を拘束するそうです!

銀河系の重力を振り切る「超高速度星」

このように銀河系は非常に強い重力を持っているためにそこから抜け出すのは容易ではありませんが、あまりに高速で移動するために銀河系を抜け出している恒星もいくつか発見されているんですね!

そのような恒星は超高速度星と呼ばれていて、なんと太陽よりも数百㎞も速く移動しているとか!

そんな超高速度星はなぜここまで加速したのかというと、はっきりとした答えはわかっていませんが、今のところ質量の大きなブラックホールによるものと考えられています。

元々連星を成していた恒星系がブラックホールを接近すると、それらが分断され、一方がブラックホールに飲み込まれ、一方は超高速で銀河系の外に投げ出されることがあるそうです。

そうして投げ出された銀河が超高速度星になるわけですね。

つまり超高速度星は双子と死別した挙句に何もない宇宙空間へと投げ出された、ブラックホールによって理不尽の極みともいえる仕打ちをされた気の毒な恒星とも言えます!

史上最高速で銀河系を脱出する恒星「S5-HVS1

そして今月11月の14日、まさに最新のニュースですが、なんと超高速度星の中でも歴代最高速度を更新する凄まじい速度で銀河系外へ直進する恒星が発見されました!

その恒星は「S5-HVS1」という恒星で、現在なんと1667/sという他の超高速度星と比べても桁違いの速度で銀河系外へ向かって直進しているそうなんですね。

これまでの記録は1200/sだったので、大幅な更新となります。

そしてこの恒星の動きを観測したところ、その出どころは500万年前の銀河系の中心部であると判明しました。

つまりこの超高速度星も案の定(?)銀河系中心のいて座A*などの巨大BHによって弾き飛ばされたことが伺えます!

ですがこれだけ速い速度をもってしても、銀河系を抜け出すのに1億年もかかります。

銀河系は直径10万光年(1光年=光が1年で進む距離≒9.5兆㎞)ですが、この構造がそれだけ巨大であるというわけですね。

宇宙ヤバイ!

結論:ブラックホールは極悪非道、はっきりわかんだね

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