どうも、宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は、「木星の衛星エウロパの特徴と実写画像」というテーマで動画をお送りします。
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生命がいる可能性がある天体としても有名なエウロパですが、そんなエウロパについて掘り下げていきます!
エウロパの基本情報
まず木星には、70以上の衛星をもっており、そのなかでも特に大きな4つの衛星があります。
これを発見者の名前から、ガリレオ衛星と言います。ガリレオ衛星は木星から近い順に、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストという順に並びます。
エウロパはこの中で木星から2番目に近い衛星で、木星から約68万km離れた位置で公転しています。
エウロパもイオと同じように、木星の重力の影響を受けて潮汐ロックされています。そのため、エウロパの地表から見ると常に木星は同じ位置にあるように見えます!
直径は3130kmで、地球の月よりやや小さく、ガリレオ衛星の中では最も小さい衛星です。重さ(質量)は 4.80×10^22 kgです。
エウロパの環境
数値だけ見ればエウロパはイオに近いので、火山に覆われた衛星かと思いきや全く異なります。
エウロパは岩石ではなく、氷の殻を持っています。この氷は15~25kmの厚さだと考えられています。
そして、その地下には深さ60~150kmの地点で地球の海の2倍以上の量の水が存在していると考えられています。
その証拠は、エウロパ表面やその周辺にも見られます。
Credit:NASA/ESA/K. Retherford/SWRI
過去にエウロパの南極付近で水蒸気が観測されており、それは地表から放出されているのが分かっています。つまりは間欠泉ですね!
このことから、地球のプレートと同じようにエウロパの氷の殻は地下の海に浮いているのではないかと考えられています。
次に地表には、無数のひび割れの線が入っています。これは木星や他のガリレオ衛星の影響で地表が伸縮したときに地表がひび割れます。
Credit:NASA
そのひび割れた隙間から、水が入り込むことによりこのような模様になっています。
Credit: NASA/JPL/University of Arizona
続いてこちらの画像をご覧ください!先程紹介した、筋まみれの画像とは違い、これはざらざらした見た目ですね。
何故このような見た目になったのかというと、この画像の地点の近くに隕石が落ちた際、飛び散った噴出物が降り注いだ結果このような地形が形成されました。
つまりは破片の跡ということですね!
Credit:NASA/JPL/University of Arizona/University of Colorado
続いてこの画像です、画像中央に斑点がありますね!
この斑点は約10kmの大きさで、氷の殻がマグマだまりの様に対流してできたと考えられています。
この構造はレンチキュラーという、日本語でそばかすを意味する単語から取った名前が付けられています。エウロパにもそばかすがあったということです!
Credit:NASA HubbleSite
最後に、エウロパの地表には、黄褐色の様に見える地域が存在しています。
これは過去にNASAが塩化ナトリウムに放射線を照射する実験をした際に全く同じように変色したことから、エウロパの表面に塩化ナトリウム(食塩)が存在していて、それが木星の強い放射線の環境に晒され変色したと考えられています。
ここで言えるのは、エウロパの海は地球と同じ様な塩っ辛い海なのではと予想されています。
つまり、エウロパの地下には地球の海と似たような海が存在し、生命がいる可能性があります!!
いかがでしたか?エウロパには地球と似た海が存在する証拠が多く見られますね。
もし、海が存在するならどのような生物がいるか楽しみですね。
結論:木星の衛星は肌トラブルに悩みがち